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ガス抜き
2006.05.15
たまにカウンセリングを、「ガス抜き」の場にしてしまう方がおられます。
本人はそんな気は無いのですが、知らない間に「心の傷」がさしてしまいます。
悩み苦しみ、自分が悪いからいけないんだと思い、
自分自身を傷つけボロボロの状態でカウンセリングに来られます。
そんな時に、「こころの扉」をすぐに開く事は出来ません。
苦しみ傷ついた状態では、「こころの叫び」を聞く余裕などありません。
先ず、苦しみ・悲しみを取る作業をします。
例えば、不倫で悩んでいる方がいます。
不倫を続けている自分を責めています。
「普通の恋愛じゃないから、私はおかしいのだ。」と。
只その点に目を向けている間は、本人が苦しいだけです。
先ずその苦しみを取り除く作業をして貰うのです。
「不倫自身は確かに良くないことだけど、今の貴方にはある意味があって必要があり行っている事だよ。そんなに自分を責める事は無いよ」と、
伝え気持ちの負担を押さえる作業をしてもらいます。
カラクリを見つけるのはその後です。ところが楽になれたことにより
「それでは私は悪くないのですね、正常なんですね。」と
勝手に解釈してカウンセリングから離れてしまう方がおられます。
「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」が如くです。又同じ事の繰り返しで、さらに辛い思いがやってくるのに。
時には、少しだけ痛い思いを残しておく方が、その人の為かなと思う時がします。(でも私はしません)
苦しみが治まってこそ、本当のカウンセリングが始まります。
今までの苦しみを心に刻み、もう二度と同じ苦しみ経験しないように、しあわせに向かいましょ!
そこからが本当のスタートです!