子供の叫び:いじめ
この頃毎日のように学校での問題が、ニュースの話題になっています。
楽しい話題ならば良いのですが、悲しい出来事続きです。
「いじめによる自殺」この事が今回急に増えたかのように見えますが、
以前から水面下でうごめいていて、表面に出ていないだけだったのです。
教育現場では「いじめは無い」と言いますが、果たしてどうでしょう?
いじめ又はそれに近いものは本当に無いのでしょうか?
たぶんもっと一杯あると思います。
私は、この仕事の関係でよくPTAから依頼を受け、講演会に行きます。
学校の方に行けば、はじめに校長室で校長先生と話をしています。
ある学校で
「うちの学校では、いじめなどありません。みんな生徒同士が思いやり思って仲良く過ごしています。」と自慢されていました。
しかしすでにPTAの役員の方から、いじめがあることを知らされていました。
だってその為の講演会でしたから。
現実に蓋をして、ばれたくないのですね。
自殺が起きてからでは、遅いのです。
子供たちはいっぱい「こころの叫び」を訴えています。
その信号を受け止めなければならないのは私たち大人です。
ちょっとした仕草、おしゃべり、などに隠されています。
「私の苦しい気持ちを分かって欲しい。」と。
家や学校でのおしゃべりが減ってきた、
食欲が落ちてきた、
何か元気が無い、
親に話しかけようとして辞めてしまう、
など、ほんの小さな信号です。
子供たちも気づいて欲しい、
助けて欲しい、
思っているのに親が気づいてくれないならば、
とても寂しい、悲しい思いをします。
その上、
家のお金を抜いた、
服を破かれた、
怪我をさせられた等、
エスカレートされた信号が出ているのに気づいてくれなければ、
もう誰を頼ればいいのでしょうか!
自殺は、自らを殺す事により「自罰」をします。
そして同時に加害者を「他罰」します。
そして「こころの叫び」を分かってくれなかった大人たちをも「他罰」します。
こんな悲しい事件が繰り返されないように、しっかり子供たちを受け止める事をしましょう。
また、いじめた側の子供たちも、良心があれば苦しんでいるはずです。
その子達の心も救わねばなりません。
もうこれ以上犠牲者を出さないためにも。
臭いものに蓋をするのではなく、
しっかり事実を見つめ、
子供たちの一番ベストの答えを導いていくのが、
大人の役目です。