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聴く: カウンセリングの基礎中の基礎
2006.12.08
カウンセリングでの、一番の基本は「聴く」です。
当たり前の事ですがこれがとても難しい。
初めてカウンセリングを行ったときのことを思い出します。
やっとの思いで、念願が叶ったカウンセリングでしたので意気込んでいましたが、当日時間が迫るとだんだん不安が押し寄せてきました。
今まで勉強してきた事をやっと活かせると思っていましたが、
いざとなると何をすればいいのか分からなくなってきました。
一体何をすればいいのか、
クライエント側に立ち、
どの様に受け止めるにはどうすればよいのか?
分からなくなってきました。
もともとカウンセリングには「マニュアル」などありません。
100の症例があれが、
100の関わり方が必要で、
100の謎を見つけなければなりません。
どんどんプレッシャーが掛かってきて、
焦りからスパーバイザーに対して思わず言ってしまいました。
「カウンセリングをどう進めていけばよいでしょうか、
何をすれば良いか分かりません。
クライエントの話を聞くことしか出来ません。」と、
その時、スパーバイザーから返ってきた言葉が
「クライエントの話が聴けたら充分だよ。」でした。
目から火が出る思いでした。
一番簡単そうで、一番難しい「聴く」をあまりにも簡単に考えていたのです。
一生忘れる事ができない体験でした。
TKNでも、卒業生達がライセンスコースを経て、カウンセリングを行っています。
この前もOGが始めてカウンセリングを行うとき、
以前の私と同じ事を言ってきました。
「私、話しを聞くしかできません。」と、
私は、これからも言い続けるでしょう「話しが聴ければ充分だよ。」と、
そして「聴く」と「聞く」の違いも!