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心の叫び・投影法:子供の叫び
2007.04.24
私共の講座の中に、色々な「投影法」の講座があります。
色を塗ったり、絵を描いたり、文章を書いたり、箱庭療法もその一つです。
何気なく、
塗った色、
描いた絵、
想像で作った文書、
砂の上に置いたおもちゃ等に、
クライアントも気づいていない「こころの叫び」が投影されています。
私達カウンセラーは、
その叫びをしっかり聴き、
受け止める事がとても大切です。
と言うよりは、
その「こころの叫び」を聴けなければならないのです。
折角、クライアントが叫んでくれてるのですから!
ある投影法の講座のとき、こんな事がありました。
その講座は「SCT]といって、
短い言葉に対して、文章を作っていくテストです。
講座の一週間後、
ある生徒さんがSCTの心理テスト用紙を診せに来ました。
「娘にさせたので、問題点を教えて欲しい。」と訴えてられました。
この時、私は
「折角、娘さんがテストをしてくれたのだから、
あなたがしっかりテストを診て、
娘さんのこころを聴いてあげて!」と答えました。
生徒さんはキャトンとした顔をして
「答えを教えてくれないのですか。」と言われました。
折角、娘さんが親御さんに「分かって欲しい」との思いで、
テストに一生懸命吐き出し、
訴えて(本人も気づいていない、無意識の世界の出来事ですが)いるのですから、
私が聴くのではなく、親御さんがしっかり聴いてあげて欲しいのです!
こんな事が続けば、娘さんのこころの中には「何を言っても聴いてくれない。」
結局、肝心な時に「こころを開かない」ことになります。
しっかり、「こころの叫びを聴く」事を大切に!