妖怪“尻ふきばばあ”
妖怪が出ました。
でも季節柄、夏だからと言うわけでもありません。
年がら年中出没します。
この妖怪は「新種?」です。
名付けて「妖怪:尻ふきばばあ(じじい、でも構いません)」(砂かけばばあ、をもじっています)
新種とは書きましたが、よく見ると昔からごく普通に居ます。
家庭にも職場にも学校にも、本当にあちこちに!
この妖怪の特徴は、「人の世話をする事に喜びを感じます。」と、言われると
人畜無害でよい妖怪のように見えますが、
本当はみんなの心の中に忍び込み、
蝕んでいき、
忍び込んだ相手を自分の思いどうりにコントロールします。
誰も気づかぬうちに!
見た目はとても優しく温和な感じですが、
とても恐ろしい妖怪なのです。
トイレに行った人のお尻を、優しく拭いてあげるのです。
親切そうに!
拭かれた人は、初めは少し違和感を感じるのですが、楽なので拭いてもらいます。
そのうち「当たり前」になってきて何も違和感を感じなくなります。
でも今度は、他の人のお尻を拭きたくなるのです。
拭いた後の相手からの「ありがとう」の一言がうれしいからです。望んでいます。
この言葉が、最大のエネルギーになります。
まるで「ゾンビ」の如く、増殖していきます。
「拭かれたら今度は人を拭きたがる。拭いたから拭いてね!」
この連鎖の輪が出来あがります。
でも本人たちは「仲間意識」が生まれ気持ちよく感じるのです。
まさしく「共依存」です。
連鎖の輪を崩すことは許されません。
誰かが、
「こんな事していれば、
いつまで経っても自分らしく生きられない。
自立するのだ。」と思い、
連鎖の輪から抜け出すと、
全体のバランス(悪いのですが)崩れます。
「共依存の輪」の中で安心している仲間にとっては、とても困ります。
恐怖以外の何者でもありません。そのものです。
「共依存の輪」を崩す物は「悪」(共依存者にとっては)です。
みんなでよってたかって「バッシング」をします。
昔から誰もが『「悪」は「バッシング」しても良い。正義だ』と思っています。
そして私たちは「悪い子はダメ!親から喜んでもらえるように生きてOKなのだ。」思って生きてますから、
とても耐えれません。
「悪者扱い」
(本当は正しい事でさえも)は悪い事だと刷り込まれているからです。
結局、「共依存の輪」から抜け出せなくなります。
今日も何処かで、
「妖怪尻ふきばばあ」が拭いていますよ。
あなたの学校で、
職場で、
友達同士の中で、
そして家族の中で!
「あなたのお尻を拭いてあげるから、
わたしのお尻も拭いてね!
そしたらみんなで仲良くなれるから!」と、
あなたの耳元で、ささやいていますよ!
こんな妖怪に取り付かれないように「共依存の輪」から、抜け出してください!
「自律の道」を歩んでください。