距離感覚: 安心感
この距離感覚は、
対人関係に於ける距離感覚です。
以前に本を読んでいて、成る程と思ったことがあります。
わたし達には、対人関係において安心の距離があります。
人それぞれです。
又、地方に住んでいる人と、街中に住んでいる人でも違うようです。
地方は人口密度が低い分だけ、自分の安心の距離は充分に取れます。
それ故に、お互いにうまく距離を取り合い、
侵入される事なく対人関係を保っていきます。
しかし、街中ではそうはいきません。
人口が多いので、自分にとって安心の距離が充分に取れません。
当然ぶつかり合います。
お互いが重なり合い、
干渉しあいながらも、程々の距離を保ちながら、
バランスをとり、うまく社会生活を送っています。
しかし現在、自分の空間(安心の距離)に侵入される事を嫌う人が増えたようです。
街中でも、歩きながらも、
このスペースが自分の空間と思えば、侵入を認めないようです。
特に電車の中ではよく見かけます。
電車の中が混んで来ても、
スペースを譲ろうとせず、一歩も動こうとしません。
その人の前はスペースが空いていて、
後ろが押し合いへし合いいていても、
ガンッと動こうとしません。
かばんやリュック、サイドバックを掛けたままで、
ちょっと当って押されただけで嫌な顔をしたり、
喧嘩腰になったり、
ぎすぎすしています。
老若男女問わず!
確かに、自分の安心の空間に侵入されるのは誰もが嫌がります。
不安になるからです。
しかし、逆に距離を開けられると、返って不安になってしまいます。
人間には程々のバランス、距離が必要です。
時には距離を開け、
時には縮めお互いが思いあいながら、
人間関係を築き上げていきます。
くっ付けば、うっとうしい。
でも離れると寂しい。
天邪鬼なものです。
あなたにとって、安心の距離はどれくらいですか?
一度調べてみればどうですか?
相手によってもこの距離は変わります。
相手の人と向き合って、
その人がどの程度まで近づく事で、
平気でいられるか?
違和感を感じるか?
その距離が、あなたにとっての「安心の距離・空間」です。