大人が見本:社会性
よく世の中では、
今の若者達は礼儀が無い。
人の心が分からない。
暖かみがない。
わがまま。
自己中心。
など、いろいろ言われています。
確かに、目に余る暴走をしてしまう人達を見かけることがあります。
(しっかりしている若者達の方が多いのですけれど。)
親のしつけが悪いとか、
大人としての責任が無いとか、
いろいろ批判する人も多く居られます。
しかし、若者達の見本は誰でしょう?
私達は、成長する過程で「同一視」を何回か行ないます。
産まれたては、真っ白で産まれてきます。
何の色も付いていません。
成長していく中で、「自我」が目覚めてきます。
ただ、何の色も付いていないので、
どのように色を付けて(自我)良いか分からない、
そこで、見本が必要になります。
先ず一番初めは「親」です。
親の特徴を真似ていきます。
親を真似る(良いも悪いも含めて)ことからスタートして、
少しづつ自分の色を作っていきます。
(親そのものになりたいと、思うのではありません。)
そして、世間(大人)と関わる事により、さらに自我を育てていきます。
何回か大きな節目があり「自我同一視」(エゴ・アイデンティティ:私は私)を構築していきます。
イコール「大人が見本」になります。
今の大人達(私も含めて)を見れば、果たして見本に成っているでしょうか?
自分の思いどうりにしたいから、
社会ルールを破り、
嘘をついたり、他社責任にしたりしていないでしょうか?
毎日のように、ニュースで賑わしているボクシング事件(良い面も一杯あったと思います。)でもしかりです。
親の姿を子供は真似ます。
その事が正しいのです。
子供にとっては、親の言動は正しいのです。
まして、子供がやった問題行動(親がやった問題行動も含めて)に対して、
親(大人)として責任取らずに、子供が変わりに謝罪すれば、
「親(大人)は都合悪くなれば、子供を守らずに逃げてしまうのだ」と、
子供の心に入ってきて当たり前です。
当然、大人を信じません。
政治家、防衛省問題も、同じです。
良い事か、悪い事か分かるはずです。
TOPまで上り詰めた人が、判断付かないわけはありません。
こんな事がまかり通ると、
「世の中はそんな物なんだ」
「嘘をついても良いのだ。」
「自分さえ良ければよいのだ。」等など、
当然思います。
行動もします。
もっと身近に言えば、生活の中でのルールです。
歩きタバコ(とても怖いです。特に子供にとっては)、
食事中のタバコ、
列に並んでいる際の割り込み、
我が者顔の暴走自転車、
迷惑駐車、
モンスターペアレント、など一杯です。
私とて、大きなことは言えません。
ルールを破っています。
また、ルールを破っている人に注意も出来ません。(正直怖いです)
子供達は、私達大人を見ています。
私達が少しは気をつけて、
社会性を守らないと、子供達は変わりません。
若者達、子供達に苦言を言うのも大切ですが、
私達大人から見本を示す事をやっていきませんか!