身の上ばなし
先日休みの日に女房と話している時に、
女房が
「物事を決める時には、
いつもはっきり決断して白黒つけるのに、
何で家から出ることができなかったん?」と、聞かれました。
以前この学校を開校するまでは、身内の会社に居ました。
私が産まれたときには、既に町工場を経営していました。
生活と仕事が一緒で、
働いているものが偉くて、
家業を手伝っていない物は子供といえども、
「悪い人」だったのです。
仕事のためならば、
自分を犠牲にする事などは、当たり前の家でした。
美徳でした。
そしてともかく、
身内が良くて、
外から来た人(結婚などで)は、外様扱いでした。
変な家でしょ!
予期せぬ問いかけに一瞬戸惑いましたが、
すぐに答えが浮かんできました。
「そうだな。
ひとこと怖かった。
これに尽きるかな。
家を出ると言う事は、
身内から追放される事になる。
付き合いもしてくれなければ、
話しもしてくれない。
完全に無視だ。
冷たいもんだよ。
自分達に反旗を翻す奴は、
総て悪者なんだ。
一緒に住んでいても相手にされない。
存在さえ認めない。
淋しすぎるよ。
辛すぎる。
ひとりっきりになる事は、子供の頃から慣れているが、
身内の中での孤独は耐えれない。
そして生活も出来ない。
(給料をもらっていましたから)
そんな思いをするぐらいなら、
耐えるしか、なかったんだ。」
「だったら、何で出れたん。」と
女房が問いかけました。
「お前が居たからだよ。
家族が出来たからだ。
居場所がある。
分かってくれる人が居る。
後ろ盾が出来た。
絶対に裏切られない。
この安心感が俺に勇気を与えれくれた。
お前のおかげだよ。」
「ふぅ~ん!」と
ニヤッと笑ってました。
ちょっと、のろけ話になりましたね。
でも、このブログをよんだ皆さんは、どう思われますか?
「自分のままで居られる居場所。」
「絶対の安心感(私達は、基本的信頼、無条件絶対愛という言い方をします。)。」
素敵と思いません?
また折に触れて、「私の人生」(波乱万丈ですが)を綴っていきます。