神経症 Part-①
10月から、新しいセミナー「神経症セミナー」を行ないますが、
「神経症」と聞くだけで、
変人扱いされたり、
こだわり病と言われたりします。
なんか、重たい病気のような気がします。
確かに、
「潔癖症」
「対人恐怖」
「視線恐怖」など、
日常生活に支障をきたす症状があります。
しかし、「神経症」は身近な病気です。
「神経質」といった方が良いと思います。
私達みんな「神経質」ですから。
もうひとつ、外人さんも「神経質」です。
欧米人は、自己アピールが強く、
「Yes」「No」がはっきりしていると、思っている人が沢山居ます。
よく考えてください、
心理学は「神経症」の謎を解くことから始まったと言ってもいいぐらいです。
「心理学」は欧米から日本に来た物ですから、
世界中の人が「神経質」です。
日本人は「神経質」と思っている事自身が、
「神経質」への囚われです。
先日、通勤の電車の中で、
ひとりの30代後半の男性が、
つり革に摑まりながら座席の手すりに、
腰を半分置いています。
座席に座っている人は、
お尻を突き出されているわけですから、
迷惑極まりない状態です。
その上、小さい手提げ紙袋を、持ったままつり革を摑まっています。
そして本人は、携帯でメールを打ったり居眠りをしています。
電車が駅に着いて、
乗客が降りようとしてドアに進むと、
丁度、先程の手提げ紙袋の角が、乗客の目の位置に来て、とても危険です。
みんな嫌な顔をして、避けて降りて行きました。
これも「神経症」です。
神経症の特徴のひとつに、
「自己中心的物事の捉え方」があります。
色んなことを、自分を中心に判断します。
「自分の思うことは、相手も同じように思っている。」と思えるのです。
それ故に、自分の違った考えを持つ人は「悪」として捉えがちです。
そして自分が「善」です。
「善は悪を懲らしめ良い」と言う考えが成り立ちます。
先程の例でも、
もし注意をすると自分は何もしていないという思いから、
「逆切れ」が起きる可能性があります。
「発達心理学」上での
「境界線異常・発達障害」なのです。
(ただし世間一般で言われている、境界線異常・発達障害とは違いますので、ご注意ください。)
幼い時の、成長期に
「自分と他人は別個なのだ」と言うことを学びます。
この事が、旨く形成されていないのです。
現代人には、かなり増えてきているようです。
こういったことも「神経症」の症状の一部なのです。
ほんとに、身近な所に潜んでいます。
そして誰もが、多かれ少なかれ持っているものなのです。
一般的には、
日常生活の中で旨くコントロールしています。
社会性として。
でも、このバランスが崩れた時に、
「神経症」が顔を出してくるわけです。
これからも、折に触れて「神経症」の隠れた症状を書き込んでいきます。
あなたの中も「神経症の因子」が潜んでいます。
そして、私の心の中にも!