’09 第5回 Ellen Watson ワークショップ
Ellenのワークショップ無事終わりました。
開催前に大型台風が上陸しましたが、
まさしく「Ellen台風」が私たちの心の中を吹き抜けて行きました。
今年のテーマは「Dancing from to Freedom:自由へのダンス!」でした。
今年のエサレン中にEllenとワークのテーマについて話し合っている時に、
今年は何をしたいかと聞かれた時、「恐怖からの解放」と答えると、
Ellenが「まだ、恐怖から解放されないのかい?恐怖のテーマで何回ワークをしている!」と言われましたが、
しかしながら「恐怖」にいまだに囚われているのも事実ですし、
そんなに簡単に解放されるものではありません。
それだけ、根が深いものですので。
そんな訳で、今年も「再度チャレンジ」です。
今年は去年の反省から、
初体験者達と経験者が旨くひとつの輪になれるようにEllenはスケジュールを組んでくれました。
セイジのエッセンシャルオイルを額に付け、
乾燥セイジを燃やしその煙で
「清める(儀式として)」事をひとり一人行い、一体感を感じるように工夫をしてくれました。
そして、日本の歌を皆で唄い、そのあとにネイティブアメリカン:エサレン族の歌を唄いました。
(ただ、初体験者にとっては退いてしまったようですが!)
その後は、Ellenワークのオンパレードです。
今年は、新たな試みとしてワーク会場の外に出て、
人混みの中に入り「恐怖」を感じる体験を行いました。
ワーク会場そばは「橿原神宮」ですので、
自然も豊富ですし、
初代天皇「神武天皇陵」もあり日本人のルーツ(尚、政治、宗教的意図は全くありませんので)でもあり、
何か感じることが多くできる可能性があります。
ところが、当日は橿原神宮では「フェスティバル」があり、出店、イベントなどで人が一杯です。
そして「大安」でもあり、結婚式も多数ありの状況の中を
Ellenを先頭に約40名のメンバーが無言でただ歩き続けます。
周囲の目は明らかに「興味の目」で見られています。
その中を、黙々と歩き続けるので、
「不安、恐怖、恥ずかしい、」などいろいろな感情に襲われます。
ただ、みんなと一緒に居る安心感があり、
「守られている。ひとりじゃないんだ。」という感覚が皆を守ったようです。
その後のワークで感情が出やすくなりました。
その後、「聲明」(お経を唱にしたもの)を、
広島から参加してくれました「高仙さん」が詠う中で瞑想したり、
「恐怖」に向き合う心づもりをしてきました。
いよいよ夜は第1日目のメインイベント「ブラインド・ダンス」です。
目隠しをした上、予め作製した「恐怖のテーマのマスク」を被り、「恐怖との対峙」が始まります。
昨年も体験しているのですが、
今年は昨年以上に「恐怖への叫び」が吹き出しました。
「恐怖」に対峙し、立ち向かい、受け入れる作業です。
普段かよわい女性が、
どこから湧き出てくるかと思うばかりの力で、ぶつかって来ます。
私が受けても、後ずさりする位の力です。
「心の中に閉じ込めた、悲しみ、寂しさ、苦しみ、怒り、妬み、恨みなど」が
一気に噴き出してきているようです。
ペアを組んだパートナーがその人たちを受け止め、
守っているので、
ダンス後は「安心感」からすっきりした顔になっていました。
二日目は、昨年同様Live演奏でのダンスです。(昨年同様、伊藤さんの協力です。)ジャンベの生演奏の響きの中で、
「5Thリズム セッション」(第2回ワークショップで行いました)のもと、感情に向き合うダンスを続けました。
途中からは、「ポエムダンス」の始まりです。
各自自作の「感情の4行詩」を基に、パフォーマンスダンスを演じます。
チームを組んでパフォーマンスダンスを皆の前で表現します。
叫び、踊り、繰り返していくうちに「昔、飲み込んでしまった感情の叫び」が吐き出されていきます。
一緒に見ている皆も、自分の昔を思い出し、涙が溢れ出します。
いつもは、引っ込み思案で気持ちを表現することが下手な皆が、
一生懸命「自分自身の思い」を表現してくれます。
素晴らしいことです。
今年はマスクをもう一面用意していました。(真っ白なマスクです)感情を吐き出した後、
今の気持ちをマスクに表現しました。
初めのマスクと違って、新たなマスクは「明るく、ホットするマスク」が多く出てきました。
午後からは、もう一度橿原神宮へ向かいましたが、
昨日ほど緊張はあまり感じず、周りの目も感じず、歩いていました。
後は、仕上げのダンスです。
新たなるマスクを被り、自由にダンスをします。
「5Thリズム セッション」を感じながら!
今回のワークでも色々な事がありました。
これまで5回のワークを行っていますので、
回を追うごとにステップアップして行っていますので、
経験者は素直にワークに入り込んでいき、感情を吐き出しますが、
初経験者にとって入りきれない、
もどかしさ、
感じられない苛立ちと自責の念、
予想外の感情への反応、
と戸惑いがあったようです。
無理もありません。
それだけ幼い時より「自分らしさ」を殺し、感情を飲み込み、閉じ込めていたのですから!
そんなに一気に出ては来ません。
「ティッピング」の如く、少しずつ殻をツツキ、少しずつ殻にヒビを入れ、
「殻を破り、生まれ変わる日」迎えて欲しい。
今そのスタートを切ったのだから。
「やり続けること」「継続は力なり」この事がとても大切です。
辞めればすぐに元の状況に戻ります。
やり続けることにより変化「チェンジ」が生まれるのです。
自分らしさ、幸せのゴールを目指して、走りましょ!あなたのペースで!
他の人と比べる必要はありません!
「あなたはあなた。私は私」なのですから!
ゲシュタルトの「今、ここ」を心がけて、一歩一歩、歩きましょ!
「私の幸せ」に向かって!
そして次回、Ellenに会う時に「素敵な笑顔」で迎えれるように!
PS:今回ワーク会場より外に出た時、周りの目は驚異の目でした。
「変な集団、宗教集団」と思われていました。
現に途中である老婦人が「なんかの会ですか?」と尋ねてきました。
悲しいかな、未だに日本では「心理学」「ワークショップ」が受け入れられていないのが現状です。
(変な集団がある性もありますが?)
TKNを開いて14年、其のころから比べればかなり改善されましたが、まだまだです。
これからも、少しでも皆に受け入れて貰えるように、「
カウンセリングの種」を蒔き続ける事が、
私のライフワークのようです。