朝青龍:善と悪
昨日、横綱・朝青龍が引退しました。
賛否は色々あるかとは思います。
実力は誰もが認める処でしょうが、
行動に問題が有り過ぎた事が
今回の結果になってしまったようです。
何故、朝青龍のブレーンがしっかり出来なかったのか?
日本で言う中学を卒業して即、
日本に来て右も左も分からず、高校に入学しそこから相撲界へ!
日本の風習が分からないのが当たり前で育ち、
相撲界の仕来たりも理解する前に、
横綱に出世したら、
ブレーキがうまく効かなくてもおかしくありません。
そこを周りの大人たち(ここでは親方衆ですか?)が
色々な面でサポートしながら、育てていくことが当たり前なのに、
肝心なことをほったらかしにした結果、起きた面も多々あると思います。
ある意味で、
相撲界の因習、
大人たちのエゴの犠牲者であるかもしtれません。
でも、朝青龍自身が責任ある行動をとることは原則ですが。
今までの報道等を観ていると、
常に彼を悪役(ヒール)にする事により、
相撲人気を作っていた面もあるかと思います。
特に外人力士を!
千代の富士の時は小錦
若乃花・貴乃花の時は曙
白鵬には朝青龍(これは外人力士同士ですが)
片方を「ヒール」にする事により、
相手を「正義」に仕立ててきた歴史!
今回も、
「ヒールの朝青龍」に対し
「優等生の白鵬」を作り上げている感じがします。
「ヒール」がいて居るお陰の「優等生」
もし「ヒール」が居なければ
「優等生」は存在せず、
「優等生」は
「ただの人」になってしまいます。
もしかして「白鵬」にも言える事かもしれません。
それならば次の犠牲者は彼かもしれません。
彼はさらなる「優等生」を演じ続けなければなりません。
比較対象される「ヒール」が居なければ、
みんなに「認知」して貰うためには、
今まで以上の「努力」を「精進」を続けなければなりません。
これは、かなりの苦しみです!
自分らしく生きる事を
「善」としない生き方ですから。
自分に嘘をつき続ける人生って、
とても辛い人生です。
彼が、この「プレッシャー」に潰されない事を願います。
皆さんも、「ヒール:悪」と「優等生」という関係で、
人を観ていませんか?
そして、「優等生」を演じて、
自分自身を見失っていませんか?