News/Blog
愛するということ
2010.08.13
エーリッヒ・フロム著
「愛するということ」の中にこんな文章があります。
「自分の生命を与えることによって、
人は他人を豊かにし、
自分自身の生命感を高めることによって、
他人の生命感を高める。
もらうために与えるのではない。
与えること自体がこのうえない喜びなのだ。
だが、与えることによって、
かならず他人のなかに何かが生まれ、
その生まれたものは自分にはね返ってくる。
ほんとうの意味で与えれば、
かならず何かを受け取ることになるのだ。
与えるということは、
他人をも与える者にするということであり、
たがいに相手のなかに芽ばえさせたものから、
得る喜びを分かちあうのである。
与えると言う行為のなかで何かが生まれ、
与えた者も与えられた者も、
たがいのために生まれた生命に感謝するのだ。
とくに愛に限っていえば、こういうことになる。
愛とは愛を生む力であり、
愛せないということは
愛を生むことができないということである。」
皆さんはこの文章をどのように捉えますか?
決して「見返りを求めない愛情」を与えることが出来ますか?
「条件付きの愛情」が欲しいですか?