マスクワークショップ
本来、Luciaによる「5リズムワークショップ:ハートビート」を開催する予定でしたが、
福島原発事故による放射能漏れにより、
Luciaの来日が出来なくなり、
急遽開催を決めたワークでしたので、
充分にワークが行えるか少し心配でしたが、
成果を上げて終了する事が出来ました。
総勢30名によるワークショップでした。
参加者の半数近くはワークショップ自体初参加でしたので、
不安と期待と入り乱れたスタートでした。
スタートは「5リズム」によるウォーミングアップから始まり、
ワークを進める上で重要なグループの信頼関係を構築するために、
色々なゲシュタルトゲームを行いました。
みんな余裕の中でした。
ゲシュタルトゲームの間に、パートナーを見つけます。
このワークは、パートナーが重要です。
この信頼関係こそが
このワークを成功させるかの重要ポイントです。
マスクを作成するのも、
このパートナーが中心です。
受け止められている安心感が、
「ペルソナ」「シャドー」を叫ばします。
自分への「Who are You!」との問いかけから始まり、
そして「白いマスク」に対する
「Who are You!」の問いかけ!
そこから、マスク右半分に
「ペルソナ」をペインティング。
マスク左半分に「シャドー」のペインティング!
この辺りからは、
徐々に「感情」が飛び出してきます。
そのマスクの顔は、
「怒りに満ちたり」
「悲しみが溢れていたり」
「不安に震えていたり」
「ごまかし笑いをしていたり」様々です。
ここからが「真剣勝負」の時です。
マスクを着けての「パフォーマンス」です。
この時に、
いっきに今まで呑み込んで、
抑え込んできた、感情が湧きでてきます。
初めて参加の人は、
「マスクを着けて踊ることで、
感情なんかが出るのか?」と
半信半疑の参加者も居ましたが、
「サークル」の中に足を踏み入れて、
2・3歩、歩み出しただけで涙があふれ出したと、
感想を伝える生徒も居ました。
しかし、素直に感情を出してはいけないと、育っている私たちには、
感情を出すという事は「恐怖」が襲ってきます。
踊り出しても、
止まってしまう人も居ます。
(この人には、パートナーが勇気を与えます。一緒に成り踊ります。)
一生懸命「恐怖」に立ち向かう人もいます。
「怒り」をぶつけていく人もいます。
「泣き叫ぶ」人もいます。
その人なりの表現の仕方です。
みんなに守られている「空間」の中で、
みんな精一杯頑張りました。
ダンスが終わった後、
感情を出して震えている「パフォーマー」を
パートナーがしっかり「ハグ」をして受け止め、
感情を落ちつかさせます。
「あなたは独りでは無い。
みんな仲間が居る。
安心していいのです。
あなたはあなただから!」との思いで。
そして、マスクを優しく「剥がして」あげます。
そこに現れた顔が「トゥルーマスク:リアルマスク」です。
そこには、優しく包まれた安心感から、
「素敵な笑顔」が現れました。
とても素敵な、晴々した顔でした。
そしてやり遂げたという達成感に満ちた、
自信に溢れた顔になって居ました。
後は、ラストダンスです。
みんな、自分を取り戻したかの如く、
自由に、
伸びやかに、
誰に制約される事もなく、
自分自身のダンスを楽しんでいました。
このうえない笑顔で、
まるで「疲れの知らない子供のように」踊って居ました。
このワークショップで「トゥルーマスク」を見つけました。
しかしこのマスクは既に「シャドー」です。
新たなる「トゥルーマスク」を見つける為の旅が始まったのです。
しかし恐れる事は有りません。
既に「トゥルーマスク」を手に入れた私たちです。
新たなる「トゥルーマスク」を見つける力が、
私たちにはもう備わっているのです。
自信を持って、進みましょ!