こころ医者
昨日の読売新聞夕刊の「よみうり寸評」に
「こころ医者」というタイトルで、
コラムが掲載されていました。
先日、亡くなられました「精神科医:なだいなだ」さんの事でした。
「精神科医には二つの仕事がある。
ひとつがこころ医者で、
もうひとつが狭い意味で精神科医のそれ。
自分の仕事を振り返ると大部分がこころ医者」と著書に書かれているそうです。
「病気を治して問題を解決しようとするのが精神科医で、
話を聴いて本人の『こころ』を成長させて
自分自身で解決させよとするのが『こころ医者』」と、言われて居られます。
「アルコール依存症は薬では治らない代表。
人格という精神全体、
こころの病気だ。
本人自身の成長で解決するのがいい」
私たちの「カウンセリング」の真髄であるテーマです。
「私たちカウンセラーが治すのではない、
本人が自分自身で治していく。
そのお手伝いをするのがカウンセラーだ。」
この言葉を、何回となく「こころに刻む」事を、
心掛けてきました。
時には、驕り、
「解決する」と意気込んでしまう事も実際ありました。
そんな時は、「空回り」ばかりして、
結局、クライアントを傷つける事になってしまいました。
反省です!
しかし、この反省により
「自分自身が気づき」受け入れる事により
「カウンセラー自身」が成長をします。
「カウンセラーは、
カウンセリングする事により、
自分自身をカウンセリングしている。」この言葉の通りです。
私たちカウンセラーは、
クライアントにより成長をさせて貰っている事に、
感謝をしなければなりません。
「森田療法とゲシュタルト療法」のテーマを、再確認しました。
「こころ医者:なだいなだ先生」。
ありがとうございます。
※第211回「カウンセラー養成講座:体験講座」6/23(日)・6/26(水)に開催します。