心理カウンセラースタッフ日記:現金入り財布を盗らない日本人
今日見たテレビ番組のコーナーで、「日本人は本当に現金入り財布を盗らないのか?」という実験をしていました。
600万円入のお財布をお店、屋外それぞれに置きっぱなしにして、発見した人がどのような行動をとるのかを隠し撮り。
見事に、みなさん(それぞれ10組中、10組)拾ったお財布をそのまま店員さんや警備員の人に渡しに行かれてました。
自分自身が財布を落とした経験のある人も中にはいて、単に交番に持っていくというだけでなく、
持ち主が困っているのではないかという思いが表れている素晴らしい行動で(本当に心配していた)
見ていた私もホンワカした気持ちになれました。
VTRに映っていたのは若者が多く、コーナーの最後にアナウンサー(少し中年?)の人が
「私たちの年代は、中身の額を見て何割か返ってくるというのを見越して、交番に届けようとしていました。
今の若者は中身を確認しないで、そのまま届けるんですね~」と言っていました。
確かに、隠し撮り後のインタビューで「個人のものを見たらダメだから・・・」と回答している人が多く、
「個人情報の概念」もすごく浸透していることに感動しました。
アナウンサーの言っていた(人間臭い)ことも、「確かに、確かに!よう言ってたことやな~」と思い出しました。
私も5歳でも年が下の人とは感覚がずれることに驚かされることがあります。
もちろん個人差もあるので偏っているかもしれませんが、「時代だな~」と感じることです。
例えば、履歴書の退職事由。「自己都合」と「会社都合」との言葉で、どちらが印象が悪くないか。
私の時代は、「会社都合」は恥ずかしいものでした。会社都合=辞めさせられる(社会人として能力がない)=個人への悪印象、です。
また、一度会社に入れば定年まで頑張る、というのも当たり前の概念だったと思います。
年下の人との話の中で「会社都合で辞めたから仕方ない」という言葉を聞き、最初は意味が分からなかったですが
今の時代では、会社都合=会社の倒産や縮小による被害=会社側の落ち度、という通念も大きくあるそうで、
会社都合という事由を見て、人事の人からは「大変でしたね」という言葉が出るそうです。
それだけ、リストラや企業の倒産が当たり前の世界になっているのだ、と感じました。
若い人が、危機回避として、転職が当たり前に感じることも時代の影響なのでしょう。
今年も少しずつ上がってきたと言われている景気。
来年は、もっと上がるよう、祈るばかりです。