TKN心理サロン:第17回海外研修 カナダ・ホリホック研修報告
2014年 第17回海外研修:カナダ・ホリホック研修を終えて:
今年の海外研修は、初めての試みでカナダ・ホリホックに挑みました。
ともかく、総ての事が初めての体験です。
企画、準備、そして研修、総てに於いて一から創り上げていかなければなりませんでした。
ゲシュタルト三大聖地のひとつ「Hollyhock」。
20年前のEsalenが其処に在る。
その通りの実感でした。
海と森に囲まれ、
ただ其処には自然が在るだけでした。
海は穏やかな波。
波打ち際には、
ヒラメの稚魚、
海の中の砂を掘れば天然の牡蛎が一杯。
野生の鹿やリス、
大空を羽ばたくイーグル、
キツツキ、
見えない処にはもっと居る事でしょう。
森の中を巡り、辿り着く自然の中のワーク場です。
Hollyhockのスタッフは、とても優しく思いやりが有ります。
泣いていれば、そっとティッシュを差し出してくれる。
カウンセリングの状況になって話をしていると、
さり気なくお水を届けてくれる。
必要以上の事はしない、
その状況下で必要なものだけを提供する。
そんなこころ遣いが、嬉しい!
心優しく、見守られている安心感がいっぱいあります。
ただ、ホリホックの到着するまでが大変でした。
バンクーバーまでは順調に到着できましたが、
そこからホリホックの在るコルテスト島に渡る「水上飛行機」で問題が発生しました。
セスナ機にフロートを付けた飛行機ですので、重量制限が有ります。
既定重量までの荷物はOKですが、超えれば別料金。
これは事前に分かっていました。
しかし重量オーバー分が20パウンドを超えると、
1座席分を取られる事が現地で知らされました。
その上荷物は別便で送るでした。
私を含めて4人が引っ掛かりトータルで約2400カナダドルをを請求されました。
それも支払いは現金か、
ローカルクレジットカードでしか受け付けてくれません。
通常のインターナショナルカード(VISAやマスターカードです。)は通用しないのです。
支払わなければ飛行機は飛びません。
飛ばなければホリホックに行けません。
本当に途方に暮れました。
ここで、現地のガイドさんが機転を利かせてくれて、
自分のカードで支払い処理をしてくれました。
「清算は後でしましょう。今はともかくホリホックに行く事が一番ですから。」と言って貰えました。
「地獄で仏」でした。
予め、20パウンド超えの件が分かっていたら、
皆でシエアして通常の追加料金だけで済むように、段取りを組む事が出来ていました。
(最終的には、ホリホックを離れるまでの間に現地旅行社に交渉して貰い、
通常の追加れ金だけで済みました。
その上、別便で来た荷物も、帰りは同じ便で運べました。
ならば、行きの飛行機は何だったでのしょうね?)
ともかく、無事にコルテスト島の桟橋に着き(水上飛行機ですので海面に着水です。)、
ホリホックからの迎えの車で、無事到着できました。
チェックインも済み、各部屋に電気自動車で連れて行ってくれます。
ホッとしました。
部屋に入りワークショップように着替え、
ミーティングルームに行こうと思って部屋を出たら、鍵が有りません。
そうですホリホックには、鍵がないのです。
すべての部屋に!それほど安心できる場所なのです。(Esalenでも鍵は在りましたが?)
そんなバタバタした中での、ホリホック研修の始まりです。
(私は、現地旅行社と日本の旅行社とのメールでのやり取りで落ち着きませんでしたが、
Wi-Fiが繋がっているという事は、とても助かりました。)
ワークショップは、Luciaによる「5Rhythms® Form,Flow,Freedom」
今回のワークの中でLuciaが言いました。
「人の評価で自分の器を決めているから、
侵入をされる事を恐れる、
怒りを感じる。
それは自分自身を持っていない証。
内なる声を聴き、
本当の自分を解き放ち、
良いも悪いもない、
それが総て私。
その私をありのまま受け入れよう。
今、ここに生きる。」
その通りです。
私達は「親の期待に応えて」自分を造ってきました。
期待に応えていれば、
侵入されずに、
恐れることなく、
怒りも感じることなく、
傷つく事もなく、
愛されて平穏に暮らせます。
しかし、自分というものを創る事を忘れてしまいました。
自信を無くし、
傷つくのを恐れ、
人の顔色ばかりを見て、
相手に合わせて生きてきました。
空っぽの器を必死に守って。
自分自身の本当の叫びを聴く事を恐れ、
耳を閉じてきました。
こころの声を聴き、
それを訴えれば傷つけられます。
悪い子になります。
親の期待に背くからです。
親の期待に応えないは愛されません。
認めてもらえません。
結果、自分を殺します。
無理をして、
叫びを訴えれば「恐怖」が襲います。
この恐怖を越えなければ、
自分を取り戻す事ができません。
その抵抗勢力が、ダンスの動きを止めるのです。
その方法が泣く、
怒る、
水を飲む、
トイレに行きたい、
足が痛い、
辛い、
しんどい、
踊る事が嫌、etc
ダンスにより、
ブロッキングが緩み感情が湧き出してきます。
あともう少し頑張れば超える事が出来るのに、
折角高まってきた叫びに水を差してしまいます。
「苦の耐性」が弱いからです。
ワーク中に色々な反応が出ました。
足の動きを止め、泣きだした者。
ダンスの最中に水を飲みに行く者。
踊っている時にトイレに行く者。
ダンスをしている事が、みんなと居る事が辛くなり逃げ出したくなる者。
頭や足がが痛くなり、スキップしたくなる者。
様々です。
これも抵抗勢力になっている可能性が有ります。
この壁を越えた時、本当の叫びが聴こえてきます。
自分は誰なのか?
私は何を求めているのか?
いったい何をしたいのか?
その事に気づけば、「空っぽの私」を埋める事が出来ます。
「私はわたし」
「私はわたしの為に生きる」
「決して、貴方の為に生きるのではない」
この事は、普段の講座の中で幾度となく伝えてきた事です。
今回のLuciaのワークショップでダンス・5Rhythms®を通して実践して貰うことになりました。
今年のHollyhock研修のテーマは
「Let it GO! 解き放て。ありのままの私を!」です。
ありのままの私を自由にして、
自らの器に入れて行ってください。
本当の境界線を持ち、
そして、自分を成長させる為に勇気を持って、
境界線から一歩踏み出し、
成長して行ってください。
ホリホック研修メンバーは、
「勇気と力と自信の種」を手に入れました。
その種を芽生えさし、
花を咲かし、
実を結ばすのは、
自分自身です。
一歩踏み出しましょう!
「Let it GO! 解き放て。ありのままの私を!」
Hollyhock研修のスライドショーもYou Tubeにアップをしました。ページはこちらです。観てください。