TKN心理サロンブログ:決められない症候群
決められない症候群
それは、自分基準を持っていない証拠。
他人の評価が自分への絶対評価!
幼い頃から親の期待に応え、
示された道を歩んできた結果です。
常に相手に嫌われないように、相手に合わせています。
異論を言えば嫌われますが、皆と合わせて居れば一緒で安心です。
誰かが決めてくれた結論に従った方が楽なのです。
お陰で何も自分で決められなくなりました。当然、自分の夢をも持てません。
ここ数年の風潮なのですが、
物事を自分の意志で決めれない人が多い気がします。
以前は、セミナーやワークショップの告知をすれば、
自分に必要、
興味があれば積極的に申し込みをしていました。
処がこの頃は、
ギリギリなっても迷って、
申込みの出来ない人が増えています。
時にはセミナー開催当日になって、
「まだ受講できますか?」と尋ねて来る人もいます。
自分のやりたい事、
旅行に行きたい処、
遊びに行く処、
食べた食事などは、
自分行きたい、
食べたい、
やりたいから、
決定して行動を起こしていました。
でも今は、
自分の意志で物事を決めずに、
周りの様子を見て、
相手に合わせて決める風潮が多く見受けられます。
嫌われたくないからです。
幼い時から、
失敗や間違いを恐れ、
皆と一緒ならば安心する環境で育ちました。
「エリクソンの発達心理学:第3段階 イニシアチブ」が
上手く形成されていません。
自我の目覚めの時です。
物事を自分中心に決める。
この場所に旅行したい。
だからどの様にして行けばよいか、計画を立てます。
Aさんが行きたい処に私も一緒に着いていく?
相手本位で物事を決める。何か変ではないですか?
自分の個性を表現せずに、
みんなと一緒の事をしていれば、
仲間外れにされずに済みます。
与えられたマニュアル通りにやれば失敗が無い、
責任を取らなくてもよい。
安心だ。
これでは、どんどん自分の意志が消えてしまいます。
ワールドカップに対し、
にわかファンになり仲間と一緒に応援している処も、
どこか似ているかもしれませんね。
なかには、「いや、私は自分の意志で決めている。」を言うかたも居られます。
例えば、
「食事ならばNetやクーポン雑誌から情報を仕入れて、
その中から人気のある店を選択して、
気に入った店を決めて行っている。」という風に!
でもこれも、
与えられた情報中での選択です。
一方的、情報発信者から意図的に送られてた、
コントロールされた情報の中だけの、
選択です。それも膨大な量の情報です。
自分で探し出した情報からの選択、
決定ではありません。
結構、
マニュアル化された料理を出す店に、たどり着いていませんか?
私の時代でしたらデートの時、
彼女を何処に連れて行こうか、
どんな店に連れて行こうかと、
友達や先輩たちから情報を仕入れ、
他の店とはちょっと違った「穴場」の店を探したものでした。
Net等、情報を集める手段が僅かしか在りませんでしたからね。
自分の意志で、
物事を決め、
そして責任をとる。
とても大切なことです。