TKN心理サロンブログ:「怒りの心理学」
日曜日からとても悲しいニュースが流れています。
佐賀県の同級生殺害事件です。
私達は、メディアからの情報だけでしか内容は分かりませんが、
何故こんな悲惨な事件が起きたのだろうと、考えさせられます。
また、カウンセリングという立場からすれば、特に考えさせられます。
色々な状況、環境により起きた事件と考えられます。
今回は「怒りの心理学」に当てはめて考えてみます。
私達は「怒り」を呑みこみ貯め込んでいます。
幼い時から。
子供心に上手く伝えられない気持ちを、
親が気付いてくれて受け止めて貰えれば「OK]です。
でも、そうはなかなか思うようにいきません。
分かって貰えない気持ちが「怒り」をして残ります。
本人も気付かない処で。
気付いたら苦しいので、
親が嫌な顔をすると自分の気持ちを「押し殺し」ます。
そんな感情が「蓄積」されていき、
「こころのタンク」が一杯になってしまいます。
それでも、何とかセルフコントロールをして、
「こころのタンク」が爆発しないようにしています。
しかしながら、
日常生活の中の対人関係で、
たまたま、相手に怒りを感じた時に、
今まで抑え込んできた「怒り」が
一気に爆発してしまう事が在ります。
「一の怒りが、十になって相手に纏めてぶつける」
相手とっては、たまったものではありません。
八つ当たりと同じです。
今回の事件も、こんな「怒り」が爆発した、
と見ることもできるかもしれません。
思春期の子供は、
自分自身の感情をうまくコントロール出来なくて当たり前です。
当面の事柄にぶつけて、感
情のコントロールを成長の中で身につけて行きます。
いわゆる「反抗期」です。
親への反抗です。
これも幼い時からの親との関わり方によって身につけて行く
「セルフコントロール」能力です。
親に安心して、ぶつけられる。
そんな私をも受け止めてくれると感じられる、
安心感が必要です。
今回の子供も、もしかしたら弱かったかも知れません。
根本的な「怒り」を知り、
上手く吐き出しながら、
コントロールする必要があります。
「怒らない」というのは、
自分の怒りをしっかり理解し、
「怒っている自分」を認め受け止める事が出来てこそ、言える態度です。
「怒り:」が無い人ほど、要注意です。