心理カウンセラースタッフ日記:入社前・入社後
2015年卒業見込みの新卒就職の内定率を見ると、近年中少しずつ上がってきているようです。
以前にキャリアカウンセラーの人と話をしていて感じたことです。
大学生は、就職するために面接対策をし、今までに経験してきたことをまとめます。
就職するために、大学生活で色々なボランティア、勉学などに取り組み、企業に合わせた履歴書を作成するようです。
何だか本末転倒のような気もするのですが、そうして内定を取るメンバーもいるようです。
大手企業などに採用されるような優秀な人材は、それはそれは面接でもしっかり自己アピール・考えを表明し、
社会人よりもしっかりしたイメージだな~、と思います。
そこまで求められているのですね。もちろん、そんなしっかりした人材は内定を勝ち取り、就職します。
逆に引っ込み思案だったり、意思をはっきり言えないと、評価されません。
なので、面接対策ではしっかり自己アピールをしましょう、考えを言いましょうと指導を受けます。
でも、新入社員(新卒)に求められるのは、謙虚さ。これは今も昔も変わらないようです。
入社したとたん、面接の時のように自分の意見をはっきり示し、(若さゆえ?)今までその企業で続けてきたことを変えようとしたり、
そのような発言をすると、先輩・上司に「生意気」「何も分かってないくせに」と叩かれるのです。
面接時では、大学時代頑張ってきたことで培った勢いで評価されたのに、入社後勢いを出すと評価されない。
はしごを外されたように感じます。
昔はその勢いをアフター5なんかで受け止めながら、社会人としての謙虚さを教えてくれた上司が多かったように思います。
そして新入社員も「自分ってまだ未熟だな」と思ったり、「なんで分からないんだ」という思いを発散できたりしたのだと思いますが
今はそのような上司・部下の絆も希薄です。
しっかりしたほうがいいのか、しないほうがいいのか。
新入社員の気持ちはどこに持っていけばいいのでしょう。悪気はないのです。
(これは新卒に限らず、中途採用でも言えることかもしれません。
面接では「経験を活かしてください」と言われながら、ちょっと違うことをすると「今までのやり方に従え」となる。)
若者の孤独とか、離職率が高いと言われていますが、大学生活と社会に出てからとの、求められるもののギャップが若者を迷わせているような気がします。
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