TKN心理サロンブログ:とうとのひとりごと「着ぐるみ:日テレアナ内定取り消し」
皆さんは、「着ぐるみ」を着ていませんか?
それも何着も!
そして、その「着ぐるみ」を「私自身なんだ」と思い込んでいませんか?
昨今TVワイドショーを賑わせています、「日テレアナ内定取り消し」問題も面白い事を提起してくれています。
大学時代にアルバイトで「クラブのホステス」をしていた事が分かり、内定を取り消されました。
クラブでホステスをしていた事を隠していた。
アナウンサーは「清廉」でなければならない。事が理由だそうですね。(他にも有るのでしょうが?)
学生時代にアルバイトでホステスをすれば「清廉で無い」事になるのでしょうか?
ホステスは、汚れているのでしょうか?
まぁ、この辺りは、ワードショーに任せて、
その仕事、役割ををすれば、もうそれ自身に染まってしまって、それ以外のものでなくなるのでしょうか?
作家が、ホステスの事を題材にする為に、体験したらもう「ホステス」として決めつけられるのでしょうか?
OLで働けば、「OL」と決め付けられるのでしょうか?
教師をすれば、「教師」と決め付けられるのでしょうか?
世の中は、「烙印」を押しますね。
それ以外の事を、する事はダメな事なのでしょうか?
しかしながら、私達は日常生活の中で「着ぐるみ」着て、そのもの自身に成りきっています。
特に、相手に対して「良い人:嫌われない人」になるための「着ぐるみ」しっかりと着ています。
それも、違和感を感じることなく、成りきっています。
確かに「着ぐるみ」は必要です。
世間を生きて行くために!
対人関係をうまく渡っていくために。
その時々の役割に合わした、「着ぐるみ」」を着る必要が有ります。
でも、その役割が終わればその「着ぐるみ」を脱ぎ、自分自身に戻るべきです。
そのためには「自分自身」をしっかりと持つ事です。
カウンセラーは、「着ぐるみの人」を見ている訳ではありません。
「着ぐるみ」の中の「本当のその人」を見ています。
そこに隠された「心の叫び」を聴きます。
公正中立な目で「肯定も否定もせず。ありのままのその人」を受け入れます。
以前、こんな話が有りました。
風俗(違法行為の)で働いている女性が
「私は風俗で働いて、いろんな男性と行為をして稼いでいます。
そして、その稼いだお金で、ホストを買います。
欲しいものを買います。
旅行に行ったり、美味しいものを食べます。
十分に遊んで満足したら、
田舎へ帰って、お見合いをして、結婚をして、家庭を創ります。
都会での生活は、田舎の人達は誰も知りません。
私が喋らない限り、誰にもばれません。
良き妻、良き嫁、良き母親に徹します。」
したたかです。でも、見事に「着ぐるみ」を使い分けています。
ここまで極端にする必要は有りませんが、「着ぐるみ」ををうまく使い分けませんか?
「ふなっしー」も上手く、「着ぐるみ」を着ていますよね。