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所長のカウンセリングアドバイス:心のの思春期③
2016.11.22
「蛻変:ぜいへん」
この言葉は、何回かブログに書きました。
「蛻変(ぜいへん)とは、蝶や蝉の卵が幼虫になり、
蛹(さなぎ)になり、羽化して成虫になっていく様を表す。」
と、意味はなります。
幼虫≒毛虫が蝶々に変わる時には、
さなぎの中で、ゼリー状になっています。
心臓などの臓器はそのままですが、
身体全体が蝶々に生まれ変わる為に、
もとの姿を捨てます。
その上で、新しい姿を手に入れます。
思春期もこれと同じようなものです。
子供の思考では世の中を生きて行け無いので、
自分自身の価値観や思考を、新たなものに創り上げていきます。
一旦、子供の着ぐるみを脱ぎ捨てます。
今まで信じていたものの裏切られ、
何を信じていけばいいのか、
理由のわからない期間です。
凄く、傷つきやく脆い期間です。
硬く、外圧から心身ともに守ってくれる「さなぎの殻」が必要となります。
守られた殻の安心の空間の中で、
新たな自分を創り上げていきます。
この殻こそが「親」です。
どんな事があっても、
新しく変わっていく私を信じて、
外圧から守ってくれるからこそ
子供は、安心して自分を創り上げていきます。
時には、「反抗期」という形で。
「これぞ私」を創り上げ、
殻を破り、
大空に羽ばたいていきます。
自分の未来を信じて!
その後、「さなぎの殻」は抜け殻となります。
もう蝶々となった子供にとって「殻≒親」は、必要ありません。
ふり返る必要もありません。
無用の長物です。
「こころの親離れ」です。
大いに羽ばたけばいいのです。
自分の力を信じて!
と、私は自分自身に言い聞かしています。
子供達の為に!