所長のカウンセリングアドバイス:聴くことのむずかしさ!
10月から「アクティブリスニング・トレーニング」コースを行っています。
「聴く」この単純な様で、すこぶる難しい作業の追及です。
午前中2時間、午後2時間、4回のトレーニングの予定ですが、
毎回、終わるのは午後5時すぎ。
一回6時間のハードなトレーニングです。
費用も通常のセミナーより高い設定です。
真剣に取り組んで貰うためです。
通常「聞く」事は、誰でもできる簡単な事と思われがちですが
実は此れが、とてつもなく難しく、
「ひとの話を聞いている様で、聞いていない。
自分の話をして、聞いて貰いたい」
此れが、ベースです。
100人居れば、100人とも聴いていません。
カウンセラー泣かせでもあります。
TKNのカウンセラー達が受講していますが、
当然、カウンセラーですから聴けます。
クライエントの話を聴き、
悩みの問題点の謎を解きます。
カウンセリングも充分に出来ます。
ただ、言葉に出て来ない
「こころの声:本人も気付いていない無意識の声」を
聴き、受け止めるかどうか?
「伝え返し」が出来るかどうか?
このトレーニングに苦しんでいます。
クライエントが語る話だけでなく、
その話に込められている
「こころの声」を聴き受け止め、
そのこころの叫びを
クライエントが気付けるように
「伝え返し」が出来なければなりません。
その為には、
「クライエントの内面:心」と
「カウンセラーの内面:心」をリンクさせなければなりません。
とても難しい大変な作業です。
カウンセラーが自分自身を受け入れていなければ
クライエントに呑み込まれてしまいます。
TKNのカウンセラーには、
この部分を強く求めていますので
トレーニング中は、みんな真剣です。
終わるころには、
出来なかった自分に悔しがり
どの様に聴けばいいのか悩んでいます。
「フラフラ」状態です。
それ程、エネルギーを使う作業なのです。
カウンセリングは!
「話を聴いて貰えた」という、
体感が出来た時
クライエントは、悩みから解放される
第一歩を踏み出していきます。
後1回、年末にトレーニングを行います。
みんな、もう少しの処まで来ています。
乗り越えて貰うために、
私、真剣勝負をします。