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所長のカウンセリングアドバイス:木を見て森を見ず
2017.06.20
「木を見て森を見ず」
一つのことに拘ってしまい、
全体像を捉える事が出来なくなっている状況を表します。
これは、「悩みの世界」でも言えることです。
どうしても私達は
「今、起きている悩み」に囚われてしまいます。
この悩みを何とか片付けて、楽になろうと躍起になります。
今、起きている悩みに向き合い、
問題点を解決して、悩みから解放される事は大切です。
でも、その悩みにばかり意識が行き過ぎてしまい、
却って、悩みが悪化することが多々あります。
一つのポイントに囚われてしまい、
全体像が見えなくなっています。
案外、悩みのポイントは
今、悩んでいること以外に、
本当の悩みの原因が見えなくなっていることがあります。
カウンセリングでもあります。
クライエントの悩みに意識が言ってしまい過ぎ
悩みを創り出している
本当の原因の叫びが、聴こえなくなっていることが在ります。
この時、カウンセリングは堂々巡りをしています。
同じ事を何回も語ります。
クライエントも無意識ですが、
聴いて、分って欲しいポイントは別の場所にある場合です。
こんな時は一度、原点に戻り
話しの全体を見直します。
結果、ポイントが見つかります。
人間は囚われの動物です。
一度囚われたら、中々リセットが出来ないものです。
囚われ、堂々巡りに気づいたら、
一度、「OFF」にして、
全体を見直すのも、いいことですよ。
「ゲシュタルト療法」の考え方です。