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所長のカウンセリングアドバイス:カウンセリングの心得
2018.02.25
「無意識の無能力」 「意識的無能力」 「意識的能力」 「無意識の能力」 ここに、カウンセリングを実践する心得があります。 丁度、 これは悩みから自立に向かうプロセスにも似ています。 「無意識の無能力」: 自分が何故に悩んでいるか分からない段階! 自転車に例えると、 自転車に乗れない人は、 何故乗れないかと、分かろうとしない。 悩みも何故悩んでいるのか、分かろうとしないのと同じです。 只、今苦しい事に苦しんでいるだけです。 そして「意識的無能力」の段階: 自転車に乗る為には、 バランス取り、 ハンドルをしっかり握り、 ペダルをしっかり漕がなければ、 乗れない事に気づく。 「自覚」する事になります。 悩みも、何に対して悩んでいて、 その問題点は何かに気づきます。 問題点をクリアに出来ないが、 問題点が有る事に「自覚」する事です。 次が「意識的能力」: 自転車に乗れない問題点に気づき、 努力により乗れるようになっても、 バランスの取り方など、 かなり「意識」しなければ乗れない段階。 悩みでは、 問題点に気づき、 意識的に行動を起こさない限り、 改善できません。 しかしがら、今までの経験から直ぐに元の状況に戻されそうになるので、 「かなり意識」的に行動を起こして、 習慣付けが必要です。 そして最後の「無意識の能力」 この時点では、 自転車を乗っている時は、 もう何も考えずにバランスを取り、 片手を離しても、 自転車を自由に乗りこなしています。 悩み対しても、 例え悩む事が有っても、 捉われる事無く 自分らしく生きている段階です。 正しく「今を生きている」状態です。 自転車は誰も始めは乗れません。 そこで諦めれば一生乗る事が出来ません。 何故乗れないのか、 問題点が見つかっても、 方法が分からなければ、 失敗の繰り返しです。 問題点を見つけ(気づき) 問題点を改善する方法を習得すれば、 自転車には乗れます(解放)。 そして練習を重ねれば、 何も考えずに自由に 自転車を乗りこなす事が出来ます。 長い期間乗っていなくても、 身体(心)が覚えているので、 直ぐに乗れるようになります。 時に悩んでも、 悩みに対する「耐性」が出来ていますので、 自分を取り戻す事が出来ます。 只、悩んでいるだけでは、 何も変わりません。 先ずは、「気づく」事から初めてみませんか? 「悩み」は、そのヒントを教えてくれていますから! カウンセラーは、 クライエントが自立出来るように 寄り添い、関わります。
