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所長のカウンセリングアドバイス:言葉の共感とこころの共感
2020.04.06
カウンセラーにとって「受容と共感」は必須事項です。
これが出来ないとカウンセラー失格となります。
「あるがままの相手を受け入れ、共に感じる」と言えば簡単なのですが
これが実に難しく、カウンセラー泣かせでもあります。
分かったと思い喜んでいたら、分からなくなる。
分からないと苦しんでいたら、突然分かる。
この繰り返しをしながら、カウンセラーは成長します。
クライエントが悩みを語ります。
話を聴き
「あたかも我が身に起きた如く感じる」事が大切ですが
難しいのは、
カウンセラー自身の思いをフィルターを通して
感じ取り返していることが多いのです。
クライエントが辛い話をしているとき
カウンセラーがその辛い思いを共感して
「それは辛いでね」と返しても
クライエントに響かない事が多々あります。
間違いでは無いのですが
表面上の共感を行った結果です。
これが「言葉による共感」です。
クライエントの「辛い思い」には
色々な事が積み重なり「辛い」に至ったわけですから
その思いを共感しなければなりません。
そこには
哀しみがあり、
苦しみがあり、
怒りがあり、
嫉みがあり、
嫉妬があり、
自己擁護があり、
責任転換、等々が積み重なり
今の「辛さ」があるのです。
その背景にある想いを汲み取り
「辛いですね」の一言が伝えられたら
クライエントは「分かって貰えた」との想いになります。
これが「こころの共感」です。
とても難しい共感です。
同じ「辛いですね」でも
クライエントには「受け止められた」という感覚が
実感できるかがカウンセリングの決め手です。
言葉に「こころ」が込っているか?
カウンセラーの力量のさが現われます。
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