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所長のカウンセリングアドバイス:思い込み「幽霊の正体見たり枯れ尾花」

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という諺があります。

「尾花」はススキの穂のことで、幽霊だと思って恐れていたものが、

よく見たら枯れたススキの穂だったという意味から。

疑心暗鬼で物事を見ると、悪いほうに想像が膨らんで、

ありもしないことに恐れるようになるということを言っています。

思い込みですね。

思い込みにより、すべての物事がそのことに捉えてしまう。

真実は別にあるのに、思い込みにより他のことに気づけない。

私たちが、陥りがちな事柄です。

過去の経験から修得し、頭の中に記憶として定着し

何か似たことが起きれば、経験による記憶を結びつけ

決めつけてしまうものです。

事実を確認せずに判断を下してしまいます。

失敗経験が多いときにも起きます。

過去の失敗から、もう二度と失敗をしたくないとの思いから

現実の行動パターンまで失敗に導いたりします。

時には、チャレンジをしなくなります。

まだ、失敗もしていないのに

思い込みから、判断を下してしまいます。

無意識の行動です。

カウンセリングの中でも

起こりやすい現象でもあります。

カウンセリングを経験していくに

悩みの中に、ある一定のパターンが見えてくるようになります。

その結果、

クライエントの悩みを聴いていくうちに

いろいろな悩みの訴えから

問題点が浮かび上がり、

似たような症例と結びつけ

何でもかんでも

悩みの問題、解決策として結論づけてしまうことがあります。

危険な行為です。

これも思い込みから来る囚われです。

 

カウンセリングは、常にニュートラルの状態で

行なわなければなりません。

経験を活かした、思い込みからカウンセリングは

本当の悩みの叫びを。聴き落としてしまいます。

常に、純粋にクライエントに向き合わなければなりません。

 

 

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