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所長のカウンセリングアドバイス:表裏一体・森田療法
2021.03.22
「症状を取り除くよりも症状を持ったままでも、
生きていける強に人間を創る」
これが森田療法のテーマでもあります
私達は、「ダメな自分」を見がちです。
「ダメな私が悪い。だから幸せになれない」。
「ダメな私を取り除けば、幸せになれる。」と思いがちです。
でも、やっかいなもので
ダークな部分を取り除けば、クリーンなるはずなのに
暫くすると、クリーンの中からダークが産まれます。
また、ダークを取り除けば、その中からダークが産まれる。
この繰り返しです。
表裏一体
ダークがあるからこそ、クリーンがあるのです。
ダークを消せば、クリーンも存在できないのです。
切り離す事は出来ません。
幸せの裏には不幸せがあります。
幸せと不幸せとを比較して「幸せ」を実感しています。
幸せばかりでは、幸せは感じられないのです。
絵画で光を表現するときは
影を強調します。
その反対側に光を表現することが出来ます。
絵の具では光だけを表現できないのです。
影がなければ「光」は存在できないのです。
私達も一緒です。
良い性格だけでは私は存在出来ません。
悪い性格があるからこそ、良い性格が分かるのです。
良い性格と悪い性格が有って「私」なのです。
まして、良い性格、悪い性格は他者評価で決めていています。
自分で自分を的確に評価出来ている人は、ほぼ居ませんからね。
悪いところばかりを気にして、
取り除かなければなれないと思うからこそ
苦しくなり「神経症」になるのです。
「良いところも、悪いところも有って私」なのです。
「あるがままの私」で生きませんか。
総てが私の魅力なのです。