心理カウンセラー資格・悩みの謎解き:知性は人格を持たない
絵にかいた餅
餅をどれだけ上手く描いても、絵は絵です。
絵は食べることは出来ません。
餅は食べてこそ、餅なのです。
絵を幾ら見ても、本当の餅の分かりません。
硬いの?
柔らかいの?
べとついているの?
甘いの?
しょっぱいの?
餅は食べてこそ、餅が実感できるのです。
ゴッホやゴーギャンが素晴らしい餅の絵を描いても
想像の世界しか有りません。
餅をという記憶からの想像しか出来ません。
理論より実践
知性はあくまでも理論です。
理論は単語です。
単語自体に意味を持ちません。
単語と単語を結びつけるものが実践です。
実戦経験が自分自身の自信になります。
知識・理論を振りかざしても
答えは出ますが
悩みの解決のはなりません。
同じ悩みでも
そこに至る経緯が全員違うからです。
理論では応えきれない悩みが山ほど有ります。
実践は接続詞
知識・理論はとても重要です。
先人達が膨大なデータから確立した理論です。
そのお陰で、悩みのカラクリの謎が解けます。
クライエントの悩みに当てはめれば
悩みの原因を探しだし、結論づけることが出来ます。
例えば、「父親との確執」が悩みの原因とします。
父親に愛されなかった。
その愛情不足が、悩みの原因で
父親から愛情を貰えば、悩みは消える。
理論上は間違いはありません。
でも、どのような愛情を求めているの?
その愛情を貰えなかった事による、哀しみ、寂しさ、苦しみ、怒り・・・等々。
また、愛情を喪失した原因は?、経緯は?
クライエントは何を望んでいるから
今苦しんでいるのか?
この「こころの叫び」を見つけなければなりません。
この時に、実践の中で経験した実績が
理論と理論を結びつけ、
時には相反する理論を結びつけ
本当のこころの叫びを聴きます。
蜘蛛の糸
カウンセリングでクライエントに向き合っているとき
クライエントは、今起きている悩みから
少しずつ、もつれた糸を解していきます。
緩んだ糸から、過去の記憶を引き出してきます。
本当に細い糸です。
蜘蛛の糸の如く
無理をして引っ張ると、プッツンと切れてしまいます。
慎重に、ゆっくりゆっくりと記憶を引き出していきます。
記憶同士の繋がりは直接ありませんが
記憶と記憶を繋ぐキーワードを見つけ
細い蜘蛛の糸を、束ねて太い糸に繋ぎます。
理論と理論を繋ぐ実践経験が求められるのと同じです。