心理カウンセラー資格・悩みの謎解き:机上の空論・理論は理論
理論は理論
カウンセリング実習を行なっているときに
「カウンセリングの仕方を教えて欲し」と訴える方が居られます。
無理もありません。
ルールは有りますが、
カウンセリングには決まりのマニュアルが有るようで無いのです。
心理学の本を読めば、色々なカウンセリング理論、療法が習得できます。
間違いはありませんが
実践には、通用しません。
あくまでも理論です。
クライエント
100人の同じ悩みを持つクライエントが居るとします。
でも、同じ答えはありません。
その悩みに至る経緯が皆違うからです。
その時と一つ一つに答えを見つけなければなりません。
カウンセラーは悩みの経緯を聴き
受け止める作業をします。
その時に、カウンセリング理論、治療法をベースに
色々と悩みの謎を解く作業をします。
クライエントの悩みに添って
色々な理論、治療法を組み合わせ
時には、相反する治療法を使ってでも
クライエントに添ったカウンセリングをします。
技を盗む
カウンセリン実習では、技を盗めといいます。
カウンセリング実習の時にカウンセリングのモデルを見せます。
時には、カウンセリング実習の最中に指導をします。
モデルを見本にして
カウンセリング練習をします。
このときに、モデルをまるまるコピーして
カウンセリングをする人が居ます。
直ぐに、カウンセリングが止まってしまいます。
「モデルと同じ事、指導されたことをしたのに
今度は、間違っている。」と言ってくる人が居ます。
当たり前です。
カウンセリングケースが違うからです。
学んだことをベースにして、
カウンセリングケースに合わせて
応用しなければならないのに
コピペをしたからです。
知識はつきましたが、本当の理解をしていないからです。
机上の空論:絵にかいた餅
描いた餅は食べられません。
例え、世界的に有名なゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、バクシーであれ
所詮、絵に描いた餅です。
実物そっくりでも、餅の絵を見ていてお腹は膨れません。
餅は食べてこそ餅なのです。
理論はあくまでも、悩みが起きるカラクリを解いた基本です。
悩みのを理論に当てはめれば、
結論は出て、謎も解け、治療も出来ます。
ひな型:マニュアルは出来上がりますが
応用は利きません。
クライエント一人ひとりに当てはまる
謎解きが必要です。
理論を生かした、カウンセリングには経験が必要です。
失敗し、悩み、壁にぶつかり、苦しんだ先に見える
応用の利くカウンセリングが必要です。