【心理カウンセラーになるために】第2回:教育カウンセリング
自分を知る
カウンセラーになるためには、先ず自分自身のセルフカウンセリングが必要です。
「なぜ、カウンセラーになるためセルフカウンセリングが必要なのか?」
「私は自分自身のことをよく知っている。今更、知る必要がない」
「セルフカウンセリングをして、自分は変る必要がない。できているのだから」などと、言われる方が居られます。
果たしてそうでしょうか?
「己の心分からずして、人の心が何故分かるのか!」この言葉の通りです。
自分の心が分かった分だけ、クライエントの心が分かるのです。
カウンセラーは必ず「教育分析カウンセリング」を行ないます。
一般社団法人:全国心理業連合会のプロフェッショナル心理カウンセラー受験資格にも、150時間の教育分析が必須です。
カウンセリングの第一人者:河合隼雄先生
河合先生が居られなければ、日本のカウンセリングの今は無かったとも、言われる方です。日本にカウンセリングを広められ「臨床心理士」の資格整備をされ、箱庭療法を日本に初めて導入され、日本路として初めてユング派分析家の資格を取得されました。ユングの資格を取得する為に、スイスのユング研究所に行き、先ず始めに与えられた課題が「300時間の教育分析」です。日本で充分に自分を知る作業をされている河合先生が、更に教育分析を行ないます。
ここからが、本当の自分探しでもあります。
それでも、自分自身を総てを知ることは出来ません。
無意識の世界はそれほど深いものです。
自分を知ることがカウンセリングを学ぶ近道
早くカウンセリングのテクニックをマスターしたいのに、自分の事を知る事なんて意味が無い。遠回りだと思われがちです。
学びに来られて方々は、一応にして言われます。
でも逆です。
自分自身をモデルにしてカウンセリングの勉強をする事が1番の近道です。
自分自身の問題点を知り、謎を解き、心の扉を開き、解決することにより
実践的なカウンセリングテクニックが修得できます。
自分の心の痛みとクライエントの心の痛みがリンクして、クライエントの心を良く理解できるのです。
カウンセリングは自分の教育分析
カウンセラーはカウンセリングを行いながら、自分と向き合っています。
クライエントの悩みの問題と、自分の悩みの問題が響き合います。
カウンセラーはカウンセリングをしながら苦しみます。
苦しみを乗り越えて、成長します。
苦しみを乗り越えた分だけ、クライエントをケアできます。
私達カウンセラーは、常にカウンセリングをしながら、自分自身の教育分析:セルフカウンセリングを行ないます。
カウンセリングはカウンセラーを成長させます。
人の心は人の心によってしか磨けません。
クライエントとカウンセラーが共に成長するのがカウンセリングです。
カウンセラーになるために
まずは、教育分析:セルフカウンセリングを始めてください。