【心理カウンセラーになるために】第7回:優しさと優れてる
優しさ
カウンセラーにとって「優しさ」はとても重要です。
クライエントの傷ついた心を優しく包み込み、傷を癒やす為には「優しさ」はとても重要です。それも、表面上の優しさでなく、こころの奥にある傷を包み込み優しさが必要です。
心に染み入る優しさがクライエントの心を開きます。
しっかりと受け止められたと言う安心感から。
誰もが、がさついて手で心に仕舞い込んだ傷を触られたくはありません。
心の痛みを分かり優しく包んで欲しいのです。
カウンセラーにはこの優しさが必要です。
優れている
「優れている」
これも「優しい」と同じ漢字が使われます。
同じ「優」でも、意味が変ります。
カウンセラーは「優れている」との思いは禁物です。
カウンセリングをする側に立っていますのでクライエントに対して「優」位に立っている錯覚があります。
治してあげたいとの思いから起きることです。
カウンセラーが何処かで見返りを求めているからです。
承認欲求
私達は幼い頃から「承認欲求」に敏感です。
認めて貰えて初めて、存在感を持ち、自我を創って行きます。
その為には認めて貰わなければなりません。
認めて欲しい人=親に認めて欲しいのです。
評価を貰えれば、愛されて幸せになります。
その為に、親の望む姿を目指します。
逆に、評価を貰えなければ、愛されないのです。
「評価が貰えなければ、ダメの子だ」と罪悪感を生み出します。
結果、対人関係に於いても評価を貰えなければ意味がなくなります。
カウンセリングに於いても。
カウンセリングにおいて、結果=評価が出ないと怖いのです。
これが罪悪感として、心に棲みつきます。
罪悪感から、正しい答えを出さなければならない。
その為には、クライエントより優位な立場に立って応えようとします。
カウンセラーは自分の中に「罪悪感」が有ることを認め、受け入れる事が必要です。