【心理カウンセラーになるために】第9回:本読めばカウンセラーになれる?
カウンセラーになるために
カウンセラーは、クライエントの悩みに対してしっかりと対応しなければなりません。分からないでは済ませません。
色々な悩みに対応する力が必要です。
その為に、日々勉強が必要です。これで十分だは有りません。エンドレスです。カウンセラーは死ぬまで心理カウンセリングを学びます。
人間関係が複雑に成ればなるほど、悩みはどんどん複雑になってき、その悩みに対応できるだけの知識と経験が必要となります。
本を読めばカウンセリングが出来る
カウンセラーになるためには、悩みのカラクリを知る必要があります。
その為には、心理学を学び、理論を勉強し、色々な治療法をマスターしなければなりません。大学で勉強をしたり、専門学校やカウンセリングの学校へ行って勉強をしなければなりません。クライエントの悩みに関わるのですから。
クライエントに悩みの相談をされて、問題点が分からず、カウンセリングが出来ませんでは通りません。
カウンセリング、心理学の勉強は大切です。
ならば、心理学の本を読めば、悩みから解放されるのでしょうか?
カウンセリング中クライエントが「私は実践行動療法の本を読んだから、悩みのカラクリがよく分かります。日々実践しています。でも、何も変りません」と言われることがあります。
ならば、何故カウンセリングに来たのでしょうか?
心理学の本を読み上手くツボにはまれば、何故に人は悩むのかが分かってきますが、悩みの解決は出来ません。本当の理解をしていないからです。
日常生活の中で実践しても同じです。意図が分からず実践していますので何も変らないのです。
サッカーでシュート練習を1000回やったとしていても、試合でゴールは決まりません。シュートの意図が分からなければ結果が出ないのと同じです。
知識と経験
毎年、私共の「カウンセラー養成講座」に4年大学で「心理学」を専攻したが来られます。今更、何を学びたいのかと思いますが講座を進めていくと、「単位」を取るための勉強をされた結果「インプット」は出来ているのですが「アウトプット」が出来ない状況でした。勿体ないことです。
知識としては身につけられているのですが、実践に活かせていない状態だったので、1から学び直しカウンセリングが出来るように実践練習がしたいと言われます。
カウンセリングを行なう上で「知識」は重要です。しっかりと学び理解し、自分モノとなるように勉強は一生続きます。
その上で、カウンセリングの中で如何に生かすことが出来るか、日々実践練習が必要です。
心理学の本を100冊読んだから、私はカウンセラーになれる!何てことは思わないでください。今の時代色々な心理学の本が売り出されています。本を読んでカウンセラーになれるぐらいならば、読んだ人全員がカウンセラーですから!
心理学の本を読んで、実践に活かせる経験を積むことが大切です。