【心理カウンセラーになるために】第12回:100の悩みには100の答え
100の悩み
100の同じ悩みがあれば、100の答えが必要です。
同じ悩みなのだから、答えは1つで良いのでは?と言われるかも知れませんが、100人の悩みには100人の人生があり、現在の悩みに至る経緯があります。その一つ一つに答えを見つけ出さなければなりません。
それがカウンセリングであり、行なうのがカウンセラーです。
落とし穴
カウンセリングを行い、経験を積んでいくと悩みのカラクリが見えてきます。それ故に、クライエントの悩みを聴いていくうちにパターンに当てはめてしまうことがあります。
これが、落とし穴です。
大筋では、確かに間違いではありません。でも、これは表面上の解決です。TKN心理サロンで言う「悩みの花を摘んだ」状態です。気持ちの上で、一時的にはクライエントは楽になりますが、「悩みの根っこ」は残ったままですから、また悩みの花が咲きます。
この繰り返しをしても意味がありません。
心の声を聴く
クライエントの話をしっかり聴いていくと、「心の叫び」が聴く事が出来ます。クライエント自身も気付いていない叫びです。心の奥底に閉じ込めた叫びです。
叫べば、嫌われるのです。見捨てられるのです。そんな辛い思いは二度としたくないので、無意識の中に閉じ込めています。
処が、心は正直なのでカウンセリング中に溢れだしてきます。クライエントの話の中に!
私達カウンセラーは、こぼれだした声をしっかりと聴き受け止める事が大切です。それによりクライエントとの間に「信頼関係」が結ばれます。
生育歴:ライフライン
カウンセリングを行なうときに生育歴を聴きます。その中にキーワードが隠されています。悩みの原点:「傷」です。
しっかりとした大きな傷ならば、誰もが気付いています。でも大多数の人は「取るに足らない小さな傷」なのです。その傷を修復する為に人生の中で頑張ります。でも、満たされず傷が深まります。これが悩みと見て貰えば分かりやすいと思います。この悩みを聴いていくと「キーワード」が見えてきて、悩みの原点に繋がります。
表面上のカウンセリングではなく、心の奥に寄添えるカウンセリングが必要です。