心理カウンセラー資格・悩みの謎解き:病名が付いてホッとする!
病名が付いてホッとする
悩み苦しんでいるときは、苦しいものです。藁をもつかみたい気持ちです。対人関係で苦しんでいて、人生の先輩達に相談してアドバイスを貰い、実践してもトラブルは治まらない。何処に問題があって苦しんでいるときに「貴方は「○○症」ですよ」と言われたら、何処かホッとするときがあります。
「この苦しみの原因は○○症だったからなのか」
「トラブルが治まらないのは○○症だから、仕方がない」と、妙に納得するクライエントが居ます。
果してこれで良いのでしょうか?
診断されただけです
確かに、苦しいときにその原因が分からなければ辛いものです。何をやっても旨くいかないのですから。自分の問題点を探しまくり、あれこれ苦します。こんな時、病名が付けば「一条の光」の如く、救われた思いになります。
しかしながら、妙に納得されてカウンセリング、治療を終らせるクライエントが居ます。それで、総てが解決したかの如く。
いえいえ、何も終っていませんよ。病名がつきカウンセリングのスタートラインに立っただけですよ。これからですよ!ここからが本当のカウンセリングですよ。
喉元過ぎれば熱さを忘れる
○○症という病名がつき、今までの謎が解けて安心をした気持ちは分かりますが、ここからが本当のカウンセリングが始まります。
○○症を発症した原因を探し、謎を解き、テーマを受け止めて、これからどの様に人生を送っていくか、前に進んでいくかを見いだす旅をしなければなりません。処が、病名が分かったことで納得をして、肝心な問題解決を先送りする方が増えてきています。勿体ないことです。
喉元過ぎれば熱さを忘れるでは、意味がありません。
今までの悩み苦しみが、教えてくれたのです。「このままでは、自分らしく生きることが出来ないよ。他者評価を気にして、相手の顔色ばかりを見て生きていくことになるよ。○○症にまでなったんだから、これを切掛にしっかりと自分を見つめ直そう」と。
ピンチをチャンスに変えましょう。