【心理カウンセラーになるために】第16回:通過儀礼・見えない壁
通過儀礼
カウンセリングをしていると「見えない壁」にぶち当たります。カウンセリングが前に進まないのです。堂々巡りを繰り返し、クライエントに振り回されている状態にぶち当たります。
クライエントの悩みを聴いていて、問題点が見え、謎が解け始め、方向性が見いだせ、カウンセリングを進めていくと、いつの間にやら振り出しに戻っている感覚に陥ることがあります。
見えない壁に阻まれている状態です。
カウンセラーの通過儀礼です。
見えない壁
クライエントの表面上の声しか聴いていない証です。
クライエントが訴える悩みの話に合せすぎてしまい、クライエントに呑み込まれている状態です。カウンセラーが「受容と共感」を意識してしまい過ぎクライエントの訴えに合せすぎて、振り回させています。本当の問題点を見抜けなくなっています。
結果、クライエントの次の悩みの話題に乗っかてしまい、新しい悩みに又、のめり込んでしまって振り回され、堂々巡りをしてしまい、カウンセリングが前に進まない状態です。
ここで、カウンセラー自身の問題点が顔を出し、クライエントの心の叫びを聴く事が出来なくなっています。カウンセラー自身が見たくない世界が邪魔をしています。
自分自身を受け入れる
カウンセラー自身の教育分析カウンセリングが必要になります。
カウンセラーの認めたくない心の声が、クライエントの心の叫びリンクして悩みの本質を聴き受け止める事がカウンセラーが嫌なのです。怖いのです。聴きたくないのです。
カウンセラー自身がしっかりと自分自身のカウンセリングを受け、自分自身の心の声を聴き受け止め、良いとことも悪いところも、肯定も否定もせず「あるがままの私」受け止める事が出来れば、クライエントの心の叫びが自然と聴こえてきて、クライエントに振り回されるこ事無く、カウンセリングが前に進むことが出来ます。
カウンセラーにとっても嫌なことですが、カウンセラー必須の項目です。
カウンセラーが自分自身を受け入れた部分だけ、クライエントの心の叫びを聴く事が出来ます。