【心理カウンセラーになるために】第20回:カウンセリングの終結
カウンセリングの終結
カウンセリングは何をもって終結と言えるのか?難しいところです。
クライエントとカウンセラーの両方が納得できた時は終結で良いのですが、カウンセラーが上手くできたと思ったときは、結構まだまだ終結ができていなく失敗の時があります。また、クライエントが満足できたときはカウンセリングが上手くいったときがありますが、まだの問題点が残っているときもあります。
クライエントが望む終結
カウンセラーの中に、「クライエントが、今苦しんで悩んでいることが解決出来れば良いのではないか。それが、クライエントの望みなのだから。無理に、問題点を穿り返す必要は無い。また、苦しい思いをするのだから。」と、思う方がいます。確かに、クライエントがそれで満足というのならば構いません。
確かに、一理は有ると思いますが、今苦しんでいる悩みを解決することは大切ですが、その悩みを作りだした根本的な原因は、取り残されたままになります。一旦、落着いても悩みの原因が有る限り、再び形を変えて悩みの花が咲き続けます。これでは、未来に幸せはありません。再び、悩み苦しむのですから。
その為には、根本的な原因をクリアしないと意味がありません。
悩みの花を取り除くだけではなく、悩みの花を咲かす根っこを取り除かない限り、悩みは繰り返すのです。
サラリーマンと経営者
サラリーマン(雇われている人)と経営者の違いに似ているところがあります。
サラリーマンは与えられた仕事で結果を出します。その結果、報酬を貰います。ある意味で、結果が総てです。相手が望んでいる事に対して最良の結果を出せば、相手は喜んでいます。後のことは、問題ではありません。もし、失敗しても責任はありません。会社=経営者が責任を取ることになります。
経営者は、相手から望まれたことに対して、最良の結果を提供しますが、その後も仕事が継続できるように、道筋を付けます。未来に繋がるように。今の結果にだけ満足せずに、より良い結果が導かれます。もし、失敗したときは全責任を取ります。
どこか、クライエントの望みのカウンセリングをするカウンセラーと、クライエントが今、気付かなくても先の幸せな世界に歩み出せるようにカウンセリングを行うカウンセラーと、似ていませんか?