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箱庭療法:苔テラリウム
2023.03.23
箱庭療法:苔テラリウム
テラリウムの語源は、ラテン語で「テラ(terra)=大地・陸地」と「リウム(arium)=場所」を合せた造語です。
ガラス等の光が通る密閉された透明のケースの中で、陸上の生き物を育てる方法です。
ガラス容器の中に、数種類の苔や石を使って小さな世界を創ります。空間の中に、苔やミニチュア、石、飾り砂などを使い自分だけの世界を表現します。
世界に同じ物は存在しません。自分の思いにままに世界を創り出します。
苔テラリウムの中に、自分自身の思いが再現されます。そこは正に「箱庭」の世界です。
ガラス容器の中に、専用の土を敷き、小石や木片、ミニチュアなどを配置し、その隙間に一本一本、苔を植え込みます。根気の要る作業です。制作中に色々な思いも横切るでしょう。微笑んだり、鼻歌が出てきたり、苔を思うように植え込めなく苛立つこともあるでしょう。「苔テラリウム」には、自分自身を表した出来上がります。
苔を一本ずつ外し、古くなった茶色い苔を取り除き、先っぽだけの緑の苔だけを土の中に植え込んでいきます。根気の要る仕事です。焦れば折角、植え込んだ苔までが外れてしまいます。心の葛藤と戦いながら「箱庭療法:苔テラリウム」が完成しました。
ガラスの器の中に、自分自身の心の世界が映し出されました。