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【心理カウンセラーになるために】第32回:哀しみの底にあるもの

カウンセラー育成スクール 大阪・難波 TKN心理サロン 哀しみ 

哀しみ

カウンセラーは、カウンセリングに於いてクライエントの哀しみの奥に潜んでいる「心の叫び」を聴く力が必要です。クライエントは裏切りや、拒絶、孤独・・・等、色々なことにり傷つき、苦しみ、哀しんでいます。カウンセリングの最中にも、過去を思い出し涙する方は多く居られます。カウンセラーはその哀しみに共感をしますが、ただ共感をしているだけではカウンセリング進みません。クライエントの哀しみの世界に一緒になって留まっているだけなのです。無意識の中でクライエントは哀しみの奥に隠された感情が露わになることを恐れていることがります。クライエント自身が哀しみの世界に囚われている状況です。哀しみ泣くことにより、心の奥の叫びに触れないようにしている状態です。当然、無意識です。

カウンセラーになるには

哀しみの奥にあるもの

心の奥の叫びを見る事自体が「恐怖」のことがあります。それを吐き出すと、嫌われる、傷つけられる、拒絶される、見捨てられる・・・等の色々な思いが隠されています。幼いときから、両親に分かって欲しい、愛して欲しいとの思いから、色々と訴えてきました。でも、受け止めて貰えなかった、時には拒絶されたこころの傷が、哀しみの奥に隠された心の叫びを抑え込んでいます。それ以上に、感じないようにしています。その方が自分の心を守ることができたからです。結果も知っています。両親は受け入れてくれない!と。心の奥の叫びを出せば、幼いときに感じた事と同じ事を思い出すからです。

心の奥底の叫び

呑み込んでしまった、心の奥底の叫びを見つけていくことが、カウンセリングの旅です。ここは難しいところです。クライエント自身が触れたくない世界ですから、でもこの声を気付かないと哀しみの解放はできません。この「哀しみ」奥に隠された叫びは「怒り」が隠されている事が多々あります。いくら訴えても受け止めてくれない事による両親への「怒り」があります。哀しみの奥に隠された怒りに気付き、その怒りをしっかり受け止める事がカウンセリングでは重要なのです。その時、クライエントは「救われる思い」に包まれます。怒りの奥にある淋しさ、悲しさ。淋しさの奥にある震え。時には、幸せの奥に隠された、不安恐怖」の時もあります。目に見えているクライエントの感情だけではなく、その奥に隠された心の叫びを聴き受け止める事が、カウンセラーにとってはとても重要なことなのです。

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