心理カウンセラー資格・悩みの謎解き:こころの居場所・カウンセリング
こころの居場所
私達は日常生活の場で常にマスクを被っています。その場その場で必要なマスクをTPOに合せ被り分けています。職場でのマスク、学校でのマスク、対人関係においてのマスク、家族、友達、恋人・・・等々。これは人生を生きていくために必要なマスクです。大いにマスクを被ってのや役割をやれば良いのです。役者と同じです。ステージに上がればその役になりきり演じれば良いのです。
但し、ステージの幕が下りればマスクを脱ぎ、自分自身に戻れば良いのです。そこは、素の私です。そこでは相手に合わす必要はありません。役割は終ったのですから。マスクを脱いで素のままの私で居る事が出来る場所が「こころの居場所です」でも実生活の中ではマスクを脱ぐ場所が見つからないのが現状です。
カウンセリングというのは「こころの居場所」です。こころの居場所を持っていない人達が、カウンセリングの場で安心して色んな思いを吐き出して貰います。ここではマスクを被る必要はありません。その自分を出して貰える場所です。クライエント対し肯定も否定もなく、そのままの貴方をあるがまま受け止める場所です。「ここでは、何も隠す必要がないんだ。弱音を吐いてもいいんだ。怒りを出してもいいんだ。だって、それが私なんだから」と、安心できる場所がカウンセリングの場です。
但し、あくまでも「仮のこころの居場所」では有ります。クライエントにとって本当の「こころの居場所」がみつかまるまでのあいだの。
内なるこころの居場所
内なるこころの居場所は家庭、家族です。ここでマスクを被る必要はありません。総てのことが受けいられる居場所です。家族の中では素の私で良いのです。気を遣う必要はありません。家族の中では嫌われる心配は要りません。傷つけられることも、見捨てられることも、ハブられることなど気にする必要はない世界です。
時には喧嘩をする事もあるでしょう。傷つけられることも有るでしょう。ハブられ、ひとり孤独になることもあるでしょう。でも、家族ですから見捨てられる事はありません。やがて元の家族という状態に戻ります。あるがままの私を受け止められている安心感があるからです。
外なるこころの居場所
外なるこころの居場所は「学校」です。内なるこころの居場所:家族はこころの内面を受け止めてくれる居場所です。学校は社会性の中でのこころの居場所です。
社会のコミュニティの中でチームワークを育みながら成長します。その予行練習が学校です。学校生活の中でひとつのプロジェクトをグループで力を出し合って協調性を身につけ、失敗したり、喧嘩をしたり、助け合ってコミュニティの中での自分の役割を身につけていきます。
失敗経験からの成功体験。ひとりでは出来なくても、グループで力を出せば達成できる。より大きな事が成し遂げる事が出来る。仲間ができた。共に苦しみ、悲しみ、喜びを分かち合え、信頼できる仲間、友人、恋人。その中では心を許しあえる、信じ合える、弱音を吐ける、何でも相談できる、家族には言えない様なことも安心して吐き出すことが出来る場所が「外なるこころの居場所」です。