心理カウンセラー資格・悩みの謎解き:愛され方
求めている愛情
あなたは、愛情一杯貰って生きてきましたか?それも、自分が求めている愛情を!誰から?誰からなんて言わないでくださいよ。当然「親」からです。
自分本位の愛情を一杯貰っているかどうかです。決して、親本位の愛情では意味がありません。確かに、普通の親は子供に惜しみもなく愛情を注ぎます。間違いはありません。でもそれは、子供が望んでいる愛情でしょうか?子供が望んでいる愛情を与えているかが、一番重要です。
「四角い愛情欠乏症の穴」に「丸いでっかい愛情」を注げば、どの様になるでしょう?確かに「四角い穴」は塞がります。そして、外には溢れんばかりの「丸い愛情」が溢れています。親御さんは言います「溢れんばかりの愛情を注いだ」と。でも、その下に「四角い愛情欠乏症の穴」が空いたままです。
「四角い愛情欠乏症の穴」には「四角い愛情」が注がれて、始めて埋まった事になります。これが「欠損と過剰」「愛されずに、愛された」です。
勘違い
カウンセリングしている時や、自分自身を気づく講座をしている時に、こんな言葉を聴くときがあります。「私は両親に充分に愛されていた。」と。しかし、充分に愛情を貰っていたら、自分自身を見失い、悩み苦しむ事はないはずです。おかしい事です。その人の生育歴をじっくり聴いていくと、そのからくりが見えてきます。
例えば、「私がこんな事をしたとき、両親は笑顔で褒めてくれました。」「両親が自営をしていたので、普段はおばぁチャンの所で遊んでいました。すると両親は、ありがとう、偉いね。と笑顔で褒めてくれました。」と、言う話しを聴きます。しかしこれって、子供にとって嬉しい事でしょうか?結構、「親が喜んでいる」姿を「私は愛されている。」置き換えている場合が多いのです。「親が喜んでいる姿=私は愛されている。」「親が怒っている、悲しんでいる姿=私は愛されていない。」と、刷り込まれています。子供は知らないうちに、親に愛されるために親の喜ぶ事をしていきます。
ボディブロー
先程の生徒さんに「あなたが褒めて欲しい時に、両親は褒めてくれましたか、笑顔でしたか?」と、問いかけると、「なかった!」と寂しげに答えます。本人は充分愛情を貰っているつもりでも、現実は愛情を貰っていない事が多いです。
愛情を貰っているつもりだけに厄介です!おかげで本人は愛情欠乏症とは思っていません。気づいていない分だけ、求めようとしません。逆に求める事に「罪悪感=親への裏切り」を感じる人もいます。
この方法は、ボクシングで言う「ボディーブロー」です。ボディーを攻めて、相手に気づかせないようにダメージを与えます。気づいたときにはもう手遅れです。なまじ、ストレートパンチで、しっかり愛情欠乏症のダメージを与えられる方が、はっきり自覚できます。この様な人は、この方法が子供に愛情を与える方法と信じていますので、同じ育て方をします。「私は愛されている、だからこの方法で子供を愛する。」知らないうちに「因果」が繰り返されます。