心理カウンセラー資格・悩みの謎解き:思春期
思春期
思春期の期間は何時から何時まででしょう?世間一般では、中高校生・大学生の青春時代が思春期と思われがちですが、心理学・カウンセリングの世界ではでは違います。「子供の心」から「大人の心」に成長する時期です。
今まで、全てが自分中心で、自分自身の考え方が全てで、世の中の皆も同じ考え方、捉え方だと当たり前に思っていた子供の素直な心が、大人の「曖昧」な考え方、物事の捉え方を受け入れなければならない、矛盾と葛藤の中で苦しんでいる時代が思春期です。
今まで、正しいと思っていたことが否定され、間違いと教えられた事を正しいと思わなければ、生きていけない時期でもあります。お陰で、心がスッキリせずに何時も何か心が「悩みのモヤモヤ」の中に迷い込んでいる感覚です。
思春期入り口
この「悩みのモヤモヤ」で思い出した事があります。小学生のある時期まで、悩みや嫌な事、こころに引っ掛かっていた事などは、すぐに解決していました。長くとも一週間もすれば消えていました。成績が悪かったり、嘘をついたり、悪い事をして、怒られるような事をした時も、勇気を出して、しゃべり、怒られてしまえば、それで済んでしまいます。後は、スッキリしてしまい何事もなかった如く、こころはスーッとしています。何の曇りもなく。まさしく「今に生きる」を実践していました。
しかし、小学生のある時から、どうしても、スッキリこころが晴れない事が出来てきました。いつものように対応しているし、特に、何か特別問題があるわけでもないけど、スッキリ忘れて、何のわだかまりのない状態にならない。何かこころの中に「モヤ」がかかっているような、引っ掛かるものを心に感じるようになりました。いつもならば、クリヤーできることが出来ない。ずーっと引っ掛かっています。
大人の入り口
言葉で表現するのは難しいのですが!そのうち、問題解決も出来ない。嫌な気分です。どうしても、こころがスッキリしない。まるで、こころの中に鉛が沈んでいるような、何ともいえない気分です。
やがて、「こころのモヤモヤ」持ったままで、生きていく事を学んでいった気がします。自分に言い聞かした気がします。仕方ないんだと。周りの目を、かなり意識していたと思います。「悩み」を抱えて生きていく事を、始めた時期です。丁度、子供から大人になっていく、入り口だと思います。純粋に子供らしく、「今に生きる」事をしていた時期から、周りの目を意識して「自分らしさを抑えて、出さないようにした」
大人の入り口。子供の純粋な心から、大人の常識に染まっていく時期が大人の入り口です。「白と黒」「1と0」「善と悪」のハッキリした境界線を持っていた子供から「グレー」という境界線の無い大人の世界を取り入れることが出来たとき「大人の心」に変わり、思春期を卒業します。大人というのはこの「グレー」を一杯持って人生を歩んでいくのです。「曖昧さ」「割り切り」「こういう物なんだ」を取り入れ、都合良く生きていくのが大人です。
純粋な心を持っている思春期の子供達にとって「大人の心」は理解しがたい「薄汚い大人」と思っているでしょうね!