心理カウンセラー資格・最高の褒め言葉
忘れられるカウンセラー
カウンセリングを行なって、クライエントから「ありがとうございます。先生のお陰で立ち直ることが出来ました」と言われたときは、そのカウンセリングは失敗したことになります。
クライエントから「なぁーんだ!私はカウンセリングなんか受けなくて良かったんだ。だって、自分で答えを見つけることが出来て、立ち直れたもん!」とい言われたときが、カウンセリングは成功したときです。
カウンセリングは、カウンセラーが治すのではないのです。クライエントが自分の力で気付き、謎を解き、自分で立ち直っていくのです。その、お手伝いをするのがカウンセラーなのです。クライエントが自分の力で治るのです。
クライエント中心療法
カール・ロジャーズがクライエント中心療法(来談者中心療法)の中でを伝えています。「クライエントは自分で治る力を持っている。それをカウンセラーが、あぁしろ。こうしろ。と、人生を変えてしまって良いのか?人間には必ず自分で治る力を持っている。それを気付けるように寄り添い、関わっていくのがカウンセラーだ!」と。
それまでは、逆の考え方でした。医学と一緒です。「症状がある。病名はこれだ。その病気の原因を取り除くために、この薬、治療を受けなさい」とコントロールします。医学的には問題ありません。
以前は、カウンセリングも同じでした。「貴方の悩みはこれです。原因はこれです。だからこの様にしなさい」と、コントロールをしていました。つまり、カウンセラー中心療法になっていました。
最高の褒め言葉
ある女性クライエントが居ました。私の処に来たのは約15年前!親に連れられて来ました。親が一方的にしゃべり、娘はただ頷いているだけ。声も記憶に無いぐらいでした。線が細く、感情を抑え込み、自分を否定していました。
講座に通い、自分自身を見つめ直し「カウンセラー」になる事が夢!でも、親の支配下に在り、親の言うとおりに行動していました。も、声を出さずに、うなずく様子。講座の帰りに「折角だから、難波で遊んで帰ったら!」と声を掛けると、「まっすぐ帰ります」でした。そのうち、ちょっとだけ寄り道をするようになりました。少しづつ、変わっていきました。自分の意志で、自分の世界に出る「扉」を開いたのです今では、自分の思いを、自分の声で伝えています。自分らしく生きる事を「良し」と、思えてきています。此処までくれば「親の支配」からの脱却も可能です。
しかし、親は自分の支配下におけないので「貴方は前より悪くなった」と言ってきました。最高の褒め言葉です。親から、自分の思い通りに成らなくなってきたので、発した言葉です。親が認めたのです。娘が、自分の足で歩きだした事を。まだまだ、障害が一杯出て来るでしょうが、この一歩を大切にして欲しいです。
おめでとう!素敵です!