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やりきる力

やりきる力——心理カウンセラーが見つめる「GRIT」の正体

こんにちは、心理カウンセラーの金崎です。

日々、カウンセリングの現場でさまざまな相談を受ける中で、「どうしてあの人は続けられるのに、自分は途中で投げ出してしまうのだろう…」という声をよく耳にします。

それは決して「能力の差」ではありません。
キーワードは——**やりきる力(GRIT)**です。

「やりきる力」=才能ではなく、習慣

GRIT(グリット)とは、アメリカの心理学者アンジェラ・ダックワースが提唱した概念で、「情熱」と「粘り強さ」の掛け合わせで成り立つ力のことです。

簡単に言えば、
「やりたいことを、あきらめずに続ける力」

テストの点が高いとか、頭の回転が速いということではなく、
「うまくいかない時にどう踏ん張れるか」
「結果がすぐに出なくてもやり続けられるか」
——この“粘り”こそが、GRITの本質です。

カウンセリングで見える「GRIT」の芽

ある30代の女性クライアントさんは、仕事で何度も失敗を経験し、転職もくり返してきました。自分に自信がなく、周囲から「飽きっぽい」と言われてきたそうです。

でも、話をじっくり聴いていくと、彼女は「理想の働き方」への想いを10年以上も持ち続けていました。どんな職場でも、小さな工夫を続けてきたのです。

そこで私はこう伝えました。

「あなたは、諦めてなんかいませんよ。ただ、“外から見える形”が変わってきただけで、根底には、やり抜こうとする力がちゃんとあるんです。」

すると彼女は、涙ぐみながらこう言いました。

「そんなふうに言ってもらったの、初めてです。」

「やりきる力」は、自分の中にすでにある

GRITは、もともと誰の中にもある力です。
でも、それは「自己否定」や「失敗体験」によって見えなくなってしまうことがあります。

心理カウンセリングでは、自分の中にある「やりたい気持ち」「粘ってきた経験」を丁寧に掘り起こしていくことで、その力を再発見するお手伝いができます。

GRITを育てるためにできること

  1. 小さな目標を立てて、やりきってみる
     →どんなに小さくても「やり切れた経験」は自信になります。

  2. 失敗を「材料」にする視点を持つ
     →「ダメだった」で終わらせず、「次はどうするか」と考える習慣。

  3. 周りの期待より、自分の想いを大切にする
     →GRITは“自分自身の価値”に根ざしたものでこそ強くなります。


最後に

「やりきる力」は、筋トレと同じです。
重たいものを一度に持ち上げようとしても苦しいだけ。
でも、少しずつ重さに慣れていけば、気づいたときには大きな力になっています。

あなたの中にあるGRITの芽、ぜひ一緒に育てていきましょう。

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