

無意識へのアプローチ
🌙無意識へのアプローチ〜心の深層に触れるカウンセリング〜
1.はじめに:目に見えない心の世界
人の心には、「意識」と「無意識」という二つの領域があります。
私たちが「今考えていること」や「感じていること」は“意識”の領域ですが、
その奥には、私たちが自覚していない“無意識”の世界が広がっています。
例えば、なぜか人に嫌われるのが怖い。
どうしても同じ失敗を繰り返してしまう。
頑張っても報われないように感じる——。
こうした「自分でも理由がわからない」感情や行動の背景には、
ほとんどの場合、無意識の働きが関係しています。
心理カウンセリングの本質は、
この“無意識の世界”にやさしく光を当てること。
今回は、TKN心理サロンで大切にしている
「無意識へのアプローチ」について、わかりやすくお話しします。
2.無意識とは何か:氷山のような心の構造
フロイトは人の心を氷山に例えました。
海の上に見えている“意識”は氷山のほんの一角であり、
その下には、海に沈んだ“無意識”の巨大な部分が広がっているというのです。
この「無意識」は、私たちが忘れた記憶、抑え込んだ感情、
そして子どもの頃に体験した出来事の影響を受けています。
たとえば、
1、子どものころに親から「ちゃんとしなさい」と言われ続けた人は、
大人になっても「完璧でなければ認められない」という無意識の信念を持つことがあります。
2、幼少期に傷ついた経験がある人は、「どうせ理解してもらえない」と感じ、
人と距離を取るようになることもあります。
こうした無意識の信念や感情のパターンは、
普段は意識されませんが、私たちの行動や人間関係、人生の選択に
大きな影響を与えています。
3.意識で解決できない悩みの正体
「もう考えないようにしよう」
「前向きに考えよう」
そう思っても、なぜか同じ悩みに戻ってしまう——。
それは、「意識の努力」だけでは解けない問題を、
無意識が深いところで握りしめているからです。
意識のレベルで理解していても、
無意識の中では「怖い」「変わりたくない」と
感じている部分がブレーキをかけてしまうのです。
TKN心理サロンのカウンセリングでは、
表面的な“思考”の整理だけでなく、
その下にある“感情”や“記憶”にやさしくアプローチしていきます。
4.無意識へのアプローチ法①:傾聴と共感の力
まず大切なのは、安全な「聴く場」をつくることです。
人は「本当に理解してもらえる」と感じたとき、
初めて心の奥を開きます。
TKN心理サロンでは、
クライエントの言葉の奥にある“感情の揺れ”や“沈黙の意味”を丁寧に感じ取り、
「その気持ちには、こういう背景があるのかもしれませんね」と
やさしく言葉にしていきます。
この共感的な関わりを続けることで、
クライエント自身が「自分の中にある無意識の声」に気づき始めます。
5.無意識へのアプローチ法②:感情の解放
無意識に抑え込まれた感情は、
やがて心や身体の不調として現れます。
1、怒りを我慢しすぎて、慢性的な疲労やイライラを感じる
2、悲しみを押し殺して、無気力になる
3、不安を抱えたまま、眠れなくなる
カウンセリングでは、こうした感情を「安全に表現する」ことをサポートします。
涙を流す、言葉にする、身体感覚を感じる——
それらは単なる感情表現ではなく、
心の回復プロセスそのものです。
TKN心理サロンでは、クライエントが安心して感情を解放できるよう、
受容と尊重の空間を大切にしています。
6.無意識へのアプローチ法③:イメージワークと内的対話
人の無意識は、言葉よりもイメージで語りかけてきます。
夢・絵・象徴・身体感覚など、
非言語の世界を通して自分の深層に触れることができるのです。
たとえば、
1、「心の中の子ども(インナーチャイルド)」に出会うワーク
2、「安心できる場所」をイメージするリラクゼーション
3、「今の自分を支える象徴」を描くアートセラピー
これらはすべて、無意識に直接アクセスするための扉です。
TKN心理サロンでは、来談者の状態に合わせて、
イメージワークや簡易的な描画などを取り入れながら、
言葉にならない心の声を一緒に感じ取っていきます。
7.無意識へのアプローチ法④:反復パターンへの気づき
無意識は「同じパターン」を繰り返す傾向があります。
恋愛・職場・家族関係で、
「いつも同じタイプの人に振り回される」
「結局、自分が損な役回りになる」
そんな体験をしている方も多いでしょう。
これは偶然ではなく、
過去に形成された“無意識のプログラム”が働いているのです。
カウンセリングの中で、
そのパターンに気づき、少しずつ別の選択ができるようになると、
人生の流れが変わり始めます。
「気づく」ことは、変化の第一歩です。
8.TKN心理サロンが大切にしていること
① 無意識を“コントロール”しようとしない
無意識は敵ではなく、
あなたを守るために働いてきた“古い自分の味方”です。
TKN心理サロンでは、無意識を無理に変えようとはせず、
まず「ありがとう」「今まで守ってくれていたんだね」と
受け止めることから始めます。
② 自分を責めずに“受け入れる”プロセス
無意識を探っていく過程で、
「自分の弱さ」や「過去の痛み」と向き合う瞬間があります。
けれど、それは苦しみではなく、
**“癒しの入り口”**です。
人は、自分を理解し、受け入れた分だけ、
他者にもやさしくなれます。
③ 「気づき」から「選択」へ
無意識を意識化できるようになると、
同じ状況でも「反応」ではなく「選択」ができるようになります。
たとえば、
これまで怒りで対応していた場面で、
「私は悲しかったんだ」と気づけるだけで、
行動がまったく変わっていきます。
TKN心理サロンでは、
この“気づきからの選択”を一緒に育てていきます。
9.カウンセリングの実際:あるクライエントの物語
30代女性・会社員Aさん。
「人に嫌われるのが怖い」「常に評価を気にしてしまう」との悩みで来談されました。
初めのうちは、表面的な人間関係の悩みのように見えましたが、
傾聴を重ねるうちに、幼少期の体験が浮かび上がってきました。
Aさんは、子どものころ厳しい父親のもとで育ち、
「ちゃんとしないと怒られる」「いい子でいなきゃ愛されない」と
無意識のうちに感じていたのです。
カウンセリングの中で、
「小さな頃の私は、怖かったけど、頑張っていたんだ」と
涙を流しながら受け止めた瞬間、
Aさんの表情がふっと柔らかくなりました。
その後、少しずつ“他人の評価”ではなく、
“自分の感情”を大切にできるようになっていきました。
無意識にあった「怖さ」を理解し、
それを癒すことで、人間関係のパターンが変わったのです。
10.TKN心理サロンのアプローチの特徴
TKN心理サロンでは、
人間性心理学やゲシュタルト療法、交流分析、アドラー心理学、
トランスパーソナル心理学など、幅広い理論を背景に、
その人に最適なアプローチを組み合わせています。
特に「体験を通じた気づき」を重視し、
言葉のやりとりだけでなく、
感情・身体感覚・想像力など“全体の心”を扱うのが特徴です。
カウンセラー養成講座でも、
“無意識の理解”を基盤としたカウンセリング技法を学ぶことができます。
11.無意識と向き合う勇気
無意識と向き合うことは、時に怖さを伴います。
しかし、それは“本当の自分”に出会う旅でもあります。
TKN心理サロンのカウンセラーたちは、
この旅路を共に歩む伴走者として、
あなたの心に寄り添い続けます。
12.さいごに:無意識を知ることは、自分を愛すること
私たちは、意識では「変わりたい」と願いながら、
無意識では「変わるのが怖い」と感じていることがあります。
でも、その矛盾こそが“人間らしさ”です。
無意識を理解するとは、
自分の中の弱さも強さも、全部まるごと受け入れること。
TKN心理サロンは、
そんな“ありのままのあなた”を取り戻すための場所です。
心の奥にある「もう一人の自分」に出会い、
新しい一歩を踏み出してみませんか。