子育てのママへ
子育てをしていると、毎日が「初めて」の連続です。
昨日できたことが、今日はできない。
機嫌よく遊んでいたと思ったら、突然泣き出す。
理由が分からないまま、ただ抱きしめるしかない瞬間もあります。
そんな日々を過ごす中で、多くのお母さんが口にするのは、
「私の子育て、これでいいのかな?」
という言葉です。
TKN心理サロンには、毎日のように子育てに悩む方が相談に訪れます。
完璧に見える人も、落ち着いた声で話す人も、
みんな心の奥には同じ不安を抱えているのです。
このブログは、そんなお母さんたちへ向けた「心が少し軽くなるお話」です。
励ましだけではなく、心理学的な見立てや、気持ちを整える考え方、
そして「お母さん自身を大切にする方法」を、丁寧にお伝えしていきます。
1. なぜ子育てはこんなにも苦しくなるのか
子育てがしんどくなる理由は「あなたが弱いから」ではありません。
むしろ しんどくなるのは、あなたが真剣に向き合っている証拠 です。
1-1 子育ては、「正解がない世界」だから
勉強や仕事には、ある程度の正解があります。
しかし子育てにはこれがありません。
・泣いたら抱っこ?
・泣かせて待つほうがいい?
・テレビはどの程度ならいい?
・叱ったほうがいい? 優しく伝えるべき?
どれも、その子によってまったく違うのです。
だからこそ、いつも悩んで、迷って、正解を探し続けてしまう。
1-2 「誰かのために生きる」時間が続くから
お母さんは一日中、子どものリズムに合わせて動きます。
・お腹がすいたらご飯を作り
・眠くなったら寝かしつけ
・ご機嫌をうかがいながら予定を立て
・家事は山のように残っている
「自分のための時間」など、ほとんどありません。
心理学では、
“自分のニーズが満たされない状態が続くと、心は疲れ続ける”
といわれています。
精神的にしんどくなるのは、当然のことなのです。
1-3 「母親だから我慢すべき」という無意識の圧力
目に見えない社会的プレッシャーは、想像以上に強いものです。
・母親はイライラしてはだめ
・怒鳴ってはいけない
・子どもが大好きでなければいけない
・自分のことより子どもを優先すべき
こんな “理想の母親像” が心の奥に住み着いてしまい、
自分を必要以上に責めてしまうお母さんは本当に多いです。
2. 子どもの「困った行動」には必ず理由がある
子どもの行動には、すべて意味があります。
2-1 イヤイヤ期は「自分で生きたい」のサイン
イヤイヤ期は、子どもの自我が育っている証。
心理学では “第一次反抗期” と呼ばれます。
「ママがやってと言ってもやらない」
「なんでも自分でしたい」
これは正常な成長であり、むしろ望ましいことです。
2-2 かんしゃくは「言葉にできない気持ちの表現」
大人も、気持ちをうまく言葉にできないとイライラします。
子どもも同じで、ただ表現方法が未熟なだけです。
泣きわめく
物を投げる
ひっくり返る
これらは 「助けて」「わかって」「苦しい」 のサインであり、
わざと困らせたい訳ではありません。
2-3 ママがイライラすると、子どもも不安定になる
とはいえ、子どもが荒れるとお母さんもつらくなりますよね。
そしてお母さんが不安定になると、子どもの心も敏感に反応します。
「ママの機嫌=自分の安全」
という認識があるためです。
ここで大事なのは、
“お母さんが悪い” という話ではない
ということ。
むしろ、子どもの心はそれほどママを必要としている、
という証拠でもあります。
3. 子育てが少し楽になる心理学的ヒント
がんばりすぎてしまうお母さんへ、TKN心理サロンが大切にしている考え方を紹介します。
3-1 「できていること」に目を向ける
お母さんはどうしても「足りない部分」ばかりに意識が向きます。
・もっと優しくできたはず
・怒りすぎた
・ちゃんとできていない
でも、あなたが毎日していることは、
実はものすごい量の愛情と努力です。
・毎日ご飯を作っている
・安全に過ごさせている
・泣いたら駆け寄っている
・眠るまで寄り添っている
これらは“当たり前”ではありません。
立派すぎるほどの愛情です。
3-2 自分の心を整えたら、子育ては格段に楽になる
心理学には “コーピング(対処法)” という考え方があります。
落ち着ける方法
心を切り替える方法
安心を取り戻す方法
これらを知っておくと、育児は劇的に変わります。
例:
・深呼吸を3回して返事する
・イラッとしたら10秒だけ距離を置く
・「私はダメなお母さん」→「今は疲れているだけ」と言い換える
お母さんの心が整うと、子どもは驚くほど落ち着きます。
3-3 他人と比べる必要はない
SNSには、きれいな部分だけが切り取られています。
写真の裏にある、親子の喧嘩や涙は写りません。
比べる相手が多ければ多いほど、自己否定は強くなる。
これは心理学でも明らかになっています。
比べるなら
「昨日の自分」 だけで十分です。
4. 子どもの心は「安心」と「愛」で育つ
子どもにとって、お母さんは世界の中心です。
安心できる場所です。
心理学の「愛着理論」では、
子どもが安心して自分を出せる“基地”が必要であり、
それが お母さんの存在 なのです。
完璧である必要はありません。
怒ってもいい。
泣いてもいい。
失敗してもいい。
大切なのは、
「最後はママが味方でいてくれる」という安心感
です。
5. お母さんが幸せになることが、子どもにとっての最大の福祉
TKN心理サロンでは、
“お母さんが自分を犠牲にしすぎないこと”
をとても大切にしています。
なぜなら、
お母さんの笑顔は、子どもにとって最大の環境支援だから。
心理学的にも、母の安心は子どもの発達に直結します。
6. お母さん自身が「助けて」と言っていい
お母さんは、つい一人で抱え込みます。
・旦那に言いづらい
・友達には相談できない
・親には心配をかけたくない
・弱っていると思われたくない
でも、あなたが倒れるほうがずっとつらい。
抱えきれなくなる前に、
信頼できる誰かに気持ちを話してもいいんです。
カウンセリングは「弱い人が行く場所」ではありません。
心のメンテナンスです。
疲れたときに誰かに寄りかかるのは、強さです。
7. 最後に ――あなたは、十分すぎるほど頑張っています
あなたが毎日していることは、言葉にできないほど尊いことです。
泣く声が止まらなくても
自分の時間がなくても
イライラしても
疲れても
朝になればまた立ち上がっている。
それだけで、もう十分すぎるほど
「いいお母さん」です。
どうか、今日のあなたを褒めてあげてください。
そしてもししんどいときは、
TKN心理サロンにいつでも相談してください。
あなたの心が少しでも軽くなるよう、寄り添い続けます。

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