自分が変わると相手も変わるって本当?
相手を変えたいと思う心理
― その気持ちの奥にある、あなたのやさしさ ―
「どうしてあの人は変わってくれないんだろう」
「私がこんなに頑張っているのに、なぜ分かってくれないの?」
カウンセリングの現場で、とてもよく聞く言葉です。
職場の上司や同僚、パートナー、親、子ども…。
相手との関係が近ければ近いほど、「相手に変わってほしい」という気持ちは強くなります。
でも、この気持ちを抱いたとき、
「人を変えようとするなんて、心が狭いのかな」
「コントロールしようとしている自分はよくないのでは」
と、自分を責めてしまう方も少なくありません。
今日は、「相手を変えたいと思う心理」を、
良い・悪いで判断せず、やさしく紐解いていきたいと思います。
相手を変えたいと思うのは、自然な心の反応
まずお伝えしたいのは、
相手を変えたいと思う気持ちは、とても自然な心の反応だということです。
なぜなら私たちは、
・分かってほしい
・大切にしてほしい
・傷つきたくない
・安心したい
そんな「心の欲求」を誰もが持っているからです。
相手の言動によって苦しさを感じたとき、
「相手が変わってくれたら、この苦しさはなくなるのに」
そう思うのは、ごく自然な流れなのです。
つまり、相手を変えたいと思う背景には、
自分を守りたい気持ちや、関係をよくしたい願いが隠れています。
「相手を変えたい」の正体は、不安
心理学的に見ると、
相手を変えたいという気持ちの奥には、不安が存在していることが多くあります。
・このままだと、私は大切にされないのでは
・また同じことで傷つくのでは
・関係が壊れてしまうのでは
未来への不安が強いほど、
「今すぐ相手に変わってほしい」という気持ちは大きくなります。
これは、あなたが弱いからでも、わがままだからでもありません。
不安を感じやすいほど、真剣に関係と向き合っている証拠なのです。
幼少期の体験が影響していることも
相手を変えたい気持ちがとても強い場合、
その背景に、幼少期の体験が関係していることもあります。
・親の機嫌によって態度が変わった
・我慢すれば認めてもらえた
・自分の気持ちを後回しにしてきた
こうした環境で育つと、
「相手が変われば、自分は安心できる」
という心のパターンが無意識に作られます。
これは生き抜くために身につけた、大切な心の知恵です。
決して、あなたの欠点ではありません。
相手を変えようとすると、なぜ苦しくなるのか
ではなぜ、相手を変えようとすればするほど、苦しくなるのでしょうか。
理由はとてもシンプルです。
人は、自分が変えたいと思われた瞬間、防衛的になるからです。
・責められている
・否定されている
・支配されそう
そう感じたとき、人は無意識に心を閉ざします。
結果として、
「ますます分かり合えない」
「距離が広がる」
という悪循環が生まれてしまうのです。
視点を変える:「相手を変える」から「自分を知る」へ
TKN心理サロンでは、
「相手を変えよう」とする前に、
自分の心を知ることを大切にしています。
たとえば、こんな問いを自分に向けてみてください。
・私は、本当は何がつらいのだろう
・どんな言葉をかけてもらえたら安心するのだろう
・何を我慢し続けてきたのだろう
相手を変えたい気持ちは、
自分の心のSOSでもあります。
その声に気づいてあげることで、
自然と関係性は変化し始めます。
「変えられるもの」と「変えられないもの」
心理学には、こんな考え方があります。
・他人は変えられない
・自分の受け取り方や選択は変えられる
これは冷たい言葉ではありません。
むしろ、自分の人生を取り戻すための視点です。
相手を変えようとするのをやめたとき、
あなたは初めて、
「自分はどうしたいのか」
「どう在りたいのか」
に目を向けることができます。
自分を大切にする選択が、関係を変える
不思議なことに、
自分の気持ちを大切にし始めると、
相手の態度が変わることも少なくありません。
それは、
・我慢をやめた
・境界線を引けるようになった
・自分の本音を認めた
そうした変化が、自然と相手にも伝わるからです。
相手を変えようとしなくても、
関係性は動き始めるのです。
ひとりで抱えなくていい
もし今、
「頭では分かっているけど、気持ちが追いつかない」
「どうしても相手を責めてしまう」
そんな状態なら、ひとりで抱えなくて大丈夫です。
カウンセリングは、
「正しい答え」を教える場所ではありません。
あなたの気持ちを、否定せず、整理していく場所です。
相手を変えたいと思ってしまうほど、
あなたはきっと、たくさん我慢してきたのだと思います。
最後に
相手を変えたいと思うあなたは、
冷たい人でも、未熟な人でもありません。
それだけ、
人を大切にしたい
関係を良くしたい
自分も幸せになりたい
そう願っている人です。
TKN心理サロンは、
そんなあなたの心に、そっと寄り添い続けます。
自分を責めてしまい苦しんでいる人が多いです。
人は共存の動物ですから、対人関係がうまくいくと認められると実感し、
トラブルが起きると、存在感自体をなくしてしまいます。
自分は、なぜ傷ついてしまうのか、そんなことに気づくのも
カウンセリングです。
プロフェッショナル心理カウンセラー
金崎健二

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