TKNブログ:あるがままのわがまま
「あるがままの私」と
「あるがまま、わがまま」の違い。
言葉は似ていますが、意味は天と地の程の差があります。
思いだします。過去のエサレン研修です。
その参加者は
エサレンとクールダウン地のサンフランシスコの期間中、単独行動をとります。
皆で何かする事を拒み、
手助けすることを拒みます。
そのくせ、自分に手助けが居る時には仲間に頼みます。
そのうち、
仲間も距離を空け出し、
グループの空気も悪くなりました。
見兼ねて、「もう少し、皆と一緒に行動したら?」と、声を掛けると
「私は何時も、自分の気持ちを抑え、人に合わして行動をしてきた。
だから、今回のエサレン研修は、自分の気持ちに正直に行動をします。」と言いました。
確かに大切な気持ちです。
そして、正論です。
エサレンでは、自分の気持ちのに正直に向き合い、
良いも悪いもない「あるがままの私」を受け入れる事をテーマに行きます。
ひとりになって「自分に向き合う」事は、とても大切な時間です。
彼女は常にワーク以外の時間は単独行動をしました。
こんな事が続けば、当然仲間からは「嫌悪感」が湧いてきます。
結果、彼女は帰国後も、仲間から距離を空けられる事になり、
居場所を失くしていきました。
今年のLuciaによるワークのポイントで
「NO]と言う気持ちの大切だということ。
相手が、恐怖を与えて来るならば、自分が引いて距離をあける勇気。
それでも、侵入してくるならば「NO」と言って、拒否をする。
自分の気持ちに対して、素直に「NO」と言う。
この意味からすれば、彼女の行動は正しいのでしょう。
但し、「NO」と伝える相手は、「自分に危害や、恐怖を与える相手:悪意ある相手」です。
悪意ある相手には「NO」が必要です。
相手が何も脅威を加えて来ない限り、問題ありません。
「NO」は必要ありません。
危害を加えない善良な相手に
「NO」と言えば、相手は嫌悪感を感じ距離を空け、時には攻撃をしてきます。
わざわざ「敵」を創り出してしまいます。
私達は「共生」の中で生きています。
共に助け合わなければ、生きていけません。
どんな強い人でも、決して独りでは生きていけません。
みんなと関わる事により、助け合い、生かされています。
自分勝手に生きていけば、皆から嫌われ、「孤独」になります。
「あるがまま、自分らしく生きる」と
「あるがまま、自分勝手に生きる」では、天地程の差があります。
「あるがまま」と、「あるがままのわがまま」の違いは、
自分の行動に「自己責任」が持てるかどうかです。
紙一重の処があります。
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