所長のカウンセリングアドバイス:頑なまでの思い
カウンセリングや講座をしていますと、
「そこまで頑なに物事を捉える?」と思うときが在ります。
融通が利かないのです。
物事を「オール・オア・ナッシング」
「1か0。1以外は総て0」と言う捉え方です。
ある意味で「神経症」です。
不便な生き方をする事になります。
真面目な人ほどなりやすいです。
言い方を変えれば「くそ真面目」です。
これは、幼いときから
親に躾けられた「頑なな思い込み」から来ています。
「人を裏切ったり
傷つけるつける様なことはしてはいけない」
「人にとって、良い人でなければならない」
「人から悪口を言われるような
人間になってはいけない」
「嘘つきは泥棒の始まり」等々!
正しいのですが、
「これ以外の考え方、捉え方をしてはいけない」では、
息苦しくてたまりません。
当然、職場でも、学校でも、友人関係でも
相手にも要求します。
その事を理解して実行しない人は「悪」なのです。
私の考え方が「善」
以外の答えは「悪」
これでは、対人関係を壊します。
こんな捉え方では「生きづらい」ので、
「もう少しファジーに物事を捉えましょう」と言えば、
反発します。
「私の考え方、人生を否定された」との感じ方になります。
今まで正しいと思って人生を歩んで来たのに、
それが間違いで在ると「全否定」と感じてしまいます。
ある意味で当然の考え方です。
カウンセリングではこんな時、
ゆっくりと「もみほぐす」関わり方をします。
折に触れて、
違う考え方、捉え方を
気づいて貰えるように信号を送ります。
時には反発から噛みついてきます。
こんな事を繰り返しながら、
少しずつ、「腑にとちる」様に関わっていきます。
時間の掛かる作業ですが、
焦りは禁物です。
元々、素直な子で真面目な子なのですから
ゆっくりと揉みほぐしていきます。
ホオズキの芯を出す作業の如く