【心理カウンセラーになるために】第11回:カウンセリングと人生相談
人生相談
カウンセリングと人生相談は似ているようで似ていません。求めているものが違うのです。
人生相談は、今困っている問題を相談して解決をしたいだけで、回答を貰い、問題が解決すれば終わりなのです。また、問題解決を実践するかしないかは相談者次第です。中に相談したことで納得して何も実践しない方も居ます。
何処か占いにも似ています。
占い師に、いま困っている悩みを占ってもらい、答えを貰い納得できれば満足な相談者もいます。何処か占いが問題点をクリアしてくれて、よい方向に変ると信じている方も居ます。何も変っていませんが?(しっかりと対応されている占いさんも居られます)
これでは意味がありません。次の問題が生まれれば又、悩みます。
カウンセリング
カウンセリングもクライエントから悩みの相談を受けます。
先ずは、今抱えている悩みを聴き問題点を探ります。クラインとの悩みを聴き、悩みの謎を解き、今起きている悩みの解決をします。
しかし、このままでは悩み繰り返されます。「悩みの花」を摘んだだけでので、このままで済ますと悩みは繰り返されます。これでは人生相談と一緒です。
カウンセリングは、今苦しんでいるクライエントの話から、悩み花を咲かせている「悩みの根っこ」を見つけ出し、根っこを抜く作業をします。
時には、クライエントが封印している、思い出したくない問題点に直面して却って苦しむこともあります。逃げ出したくる事も起こります。
この様なとき、カウンセラーはクライエントに寄り添い、共に歩む関わり方が必要です。
誰もが、怖いのです。逃げ出したくなるのです。思い出したくない事なのです。
でも、一人では怖いことでも、心に寄り添ってくれる人が居れば、勇気を持って悩みの根っこに向き合えるのです。
それこそが、カウンセリングで、実践するのがカウンセラーです。
受容と共感の心で。