【心理カウンセラーになるために】第13回:話を聞くとカウンセリングの違い
話を聞く
カウンセラーを目指す方の中に「友人からよく相談を受ける」「話すより聞く事が多い」「話を聞いて貰ってスッキリした」だから、「カウンセラーに向いている。なりたい」と、言われる方が居ます。
確かに、聞き上手な方だと思います。カウンセラーには必須な要素ですからカウンセラーに向いていると思いますので、頑張って欲しいと思います。
聞き上手
聞く力のある方は、相手からよく相談されることが多いです。相手も話を聞いてくれる人を捜し求めていますから、話を聞いてくれる人が見つかると、悩みを一杯話してます。そして、アドバイスを求めてきます。
聞き上手の人も、相手に対して親身になり、1番ベストな答え探してアドバイスをします。アドバイスが的確であれば相手も納得をしてスッキリします。
一件落着です。
これも、ある意味で初期中の初期のカウンセリングと言って良いと思います。でもこれは、このブログでも再三、伝えています「悩みの花」の摘み取り」です。又、悩みの花は咲き続けます。
カウンセリング
カウンセリングと聞くの違いは、目には見えません。でも大きな違いがあります。
カウンセラーと聞き上手の人が同じ悩みの話を聞いたとしても聴き方が違います。
クライエントが言葉で語ってくれる事に変わりはありません。今、起きていることを一生懸命に語ってくれます。事実は一緒です。
でも、カウンセラーはその話の奥に隠されている、クライエントも気付かない「分かって欲しい」心の叫びを、同時に聴いています。
普通に聞き流しても問題が無いような話ですが、その中に「キーワード」が隠されているのです。
先日もカウンセリングの中で
「私、仕事柄人から相談されることが多いですよ。その悩みを聞いている内に、相手と一緒に泣いてしまうんです。泣いてはダメだというのは分かっているんですよ。立場上泣いてはダメですよね。ダメなのは分かってるんですが泣いてしまうんです。どうしたら良いでしょうか?」と、っています。
この文章の中に、キーワードが隠されています。
「泣いてはダメ」です。
何故、泣いてはダメなのでしょう?
泣くこと悪いことなのでしょうか?
クライエントは何故「泣くことは悪いこと」と思い込んでいるのでしょうか?
ここに、クライエント自身も気付いていない「心の叫び」が隠されています。
カウンセラーは、この心の声、叫びを聴き受け止め、謎を解いていきます。